
人の名前が多くて覚えられない…



そもそもカタカナを覚えるのが苦手…
中学校ではほとんど習うことのない科目、世界史。
そのため、学習を始めても知らないカタカナの名前ばかりを覚えることになり、苦労しているという人も少なくないはず。
そんな抵抗感を抱きがちな世界史ですが、対策を少し変えればまだまだ点数が伸びる可能性があります。
世界史は将来絶対に役に立つものだから、ぜひ覚えていて欲しい。
そんな気持ちを込めて、今回は定期テスト対策についてお話します。
- 繰り返しが大切
- まずは気軽に取り組む
- 雑学も大事
- センター世界史97点
世界史の定期テスト対策は反復が超重要!
世界史の定期テスト対策を頑張るメリット


暗記科目だからと世界史の定期テストを甘く見ていませんか。
ここでは世界史の定期テストを甘く見てはいけない理由と、定期テスト対策を行うことで得られるメリットを紹介します。
メリット①:後の入試対策の準備になる
世界史の定期テストではテスト範囲が限られていることがほとんどです。
しかし定期テストとは違って、入試では世界史の全範囲が対象になります。
もっと身近なところで言うと、模試などは定期テストよりも格段に範囲が広いことが多いです。
それを直前に覚えようとすると大変ですよね。
「今までやっていなくても一夜漬けでできる!」と思う人がいますが、意外と模試などになると緊張やプレッシャーで忘れてしまうものです。



さっきは3番で解答したから、次は1番かな…?
それとも裏をかいてもう一度3番か…?
中途半端な知識ほど怖いものはありません。
特に世界史では選択問題でも似たような選択肢が多いため、作問者との心理戦をしているような状態になってしまうのです。
全体を覚えようとする意気込みは非常に大切ですが、できる限り日常的に勉強する機会を増やし、後の入試対策にもつながるよう一つ一つ集中して覚えることが大事になってきます。
メリット②: 世界史はやればやる分得点がついてくる!
世界史は暗記する事柄が非常に多いです。
しかし暗記科目であるということは、やればやるだけ点数につながるので努力が報われやすい教科であるとも言えます。
しかも記述でない限り応用がほとんどない分野なので、正しく対策を行えば着実に得点アップが見込めます。
そのため定期テストが得意であれば、模試でも比較的安定して高得点を取りやすい科目です。
しかし、逆に言えばやらなければやらなかった分だけ周りに置いて行かれるということでもあるため、注意が必要です。
メリット③:他の教科の息抜きになる!
世界史にはさまざまな人物が出てきます。
その登場人物たちが同世代だけでなく、時を超えて、場所を超えて関係しあったことにより、歴史に残る出来事が起こってきたのです。
皆さんが好きな小説やマンガ、ドラマなどにはたくさんの人物やキャラクターが出てきますよね。
・好きな作品、思い入れのある作品の場合はほとんどのキャラクターを覚えている
・その登場人物の設定や豆知識まで知っている
なんてことも少なくないはず。
実は世界史も見方を変えると同じようなものなんです。
1つのドラマを見るように、歴史を1つの物語を鑑賞するようにしてみましょう。
また、リズムで覚えるのも1つの選択肢です。
誰もが言いたくなるあの皇帝、マルクス=アウレリウス=アントニヌス。
音で覚えて音読さえできれば、カタカナは高校生なら書けるはずです。
世界史が他の教科の息抜き的な存在にもなることも知ると、学習に対するハードルが下がるのではないでしょうか。
世界史のいいところは手軽にクイズを作れるところです。
ぼく自身の体験としては、登校しておはようと挨拶した後や世界史の授業の前、昼食後など、ちょっとした時間にもクイズを出し合っていました。
例えば、「あまりにも憤りすぎて亡くなってしまった偉人は誰でしょう?」なんかはどうでしょうか。
ほとんどテストには出なさそうなことでも、クイズを作ろうとして調べていくうちに覚えていれば儲けものです。
ちなみにクイズの答えはあえて言わないのでぜひ探してみてください。
世界史の定期テスト対策の具体的な手順


世界史の定期テスト対策は重要であることはわかっていただけたかと思います。
ここからは具体的な定期テスト対策の手順を説明します。
手順①:テスト範囲を確認し、全体の流れをつかむ
世界史の授業では単元ごとに各国史をやっていく場合がほとんどです。
従って毎回の定期テストでテスト範囲の広さが違います。
学校によっては「単元の途中までが範囲」なんてことも。
各国史ばかりを進めていくとよく起こるのが、その間の繋がりがわからないといった問題です。
(きっとここでうなずく方も多いはず!)
それを防ぐためにも資料集や地図帳を活用しましょう。
大まかでいいので、この時代では周りにどういった国があったのかということを初めに確認しましょう。
まずは全体像をつかむことが大切です。
手順②:単元ごとに苦手を発見し、潰していく
全体の流れをつかんだ後は、問題集やワークを使って単元ごとに知識を確認していきましょう。
まずは苦手を発見することを目標にワークを1周解きます。
ポイントは何とか思い出せた問題や、たまたま正解した問題を見逃さないこと。
ぼくは間違ったところを色ペンでチェックしていました。
知識が曖昧だった問題には違う色でチェックして、すぐに見て分かるようにしていたので、復習がしやすかったです。
苦手や不安なところが分かったら、あとは単純です。
覚えるまで周回して復習していきましょう。
大事なことは、1周目で見つかった課題が多いからといって諦めないこと。
多すぎて何をすればいいかわからないといったプチパニックを起こしがちですよね。
そんな時は、まずその問題集を完璧にしましょう。
ここにかの有名なスラムダンク、安西先生のお言葉を引用します。
あきらめたらそこで試合終了だよ
SLAM DUNK 安西義光
この言葉を見て奮い立った方はそのまま突き進んでいただき、まだダメかもという方はZARDの「負けないで」をBGMにしながら勉強してみてください。
手順③:知識・繋がりの最終確認をする
各国史をやったことでわかったと思ったそこのあなた、要注意です!
最初に繋がりを確認したといえど、一旦各国史を挟んだことで実は繋がりの意識が薄れていることがよくあります。



一問一答なら答えられるんだけど、他の聞かれ方をされるとちょっと…
このような経験はありませんか。
最初に確認した繋がりをもう一度確認してみましょう。
再度見直すことによって、1回目で見逃していた繋がりに気づけるようになります。
その時きっと歴史の奥深さや味わい深さが感じられると思います。
一粒で二度おいしい、が世界史のいいところです。
繋がりが分かるようになったとはいえ、どうしても覚えられないものもあると思います。
そういった場合は周辺知識や雑学を覚えることで、思い出すヒントをつけておくといいです。
例えば、フン族の王アッティラは自分の結婚式で鼻血を出しすぎて亡くなってしまったという珍しい亡くなり方をしています。
また、スウェーデンの王グスタフ=アドルフは自ら騎馬で全軍の先頭に立ったものの、近視で敵に近づきすぎて亡くなったそうです。
このように、ちょっとおっちょこちょいに思えるようなエピソードが、調べてみると結構あるのです。
「分からない、困った…。」と頭を抱える前に少し調べてみると、もしかしたら興味の湧くような雑学が眠っているかもしれません。
手順④:授業ができるようになる
最終的に自分で授業ができるようになると、もう怖いものなしです。
様々な学習方法と学習効果の高さの関係を示した、ラーニング・ピラミッドというものがあります。
その中で、学習では「他の人に教える」ことが圧倒的に効果が高いと知られています。
まずは人に教えるつもりで独り言を言いながら整理してみてください。
恥ずかしいかもしれませんが、それはきっと最初だけ!
吟遊詩人にでもなったつもりで話せるようになると、自分の中に歴史の確固たる知識・繋がりができあがっているはずです。
【日程別】世界史の定期テスト前にできるおすすめ勉強法


定期テスト対策でやるべき勉強法を理解することはできました。
次に定期テスト直前にやるべきことを、日程別でご紹介します。
各日程でやるべきことを詳しく説明していきます。
2週間前:テスト範囲の教科書や資料集、単語帳を確認
初めにテスト範囲を確認しましょう。
この時「そうそう、これあった!」という感覚を経験することが大事です。
小学校の卒業アルバムをめくるようなかたちで、勉強というよりまずは楽しんでみてください。
特に1周目は資料集の写真などにも目を通すと、イメージを持ちやすくなるのでおすすめです!
1週間前:ワークの1周目
1週間前になれば、間違えてもいいのでひとまず範囲内のワークを1周やってみましょう。
ここでは自分が分かっていないものを発見することが大切です。
何とか思い出せたものにはチェックをつけておくようにしましょう。
1番怖いのは分かった気になっていたけど、本番になって実は分かっていなかったということ。
自信がないけど正解だった問題や時間をかけて絞り出した問題などは、この段階で積極的に洗い出しておきましょう。
3日前:間違えたところを何度も復習
1週目でチェックをつけたところを徹底的に復習しましょう。
特に先ほど言った、自分で覚えている気になっているかもしれないものには要注意です!
テストなどプレッシャーがかかった場面では、自信不足が解き進めるペースの低下や注意散漫につながります。
大丈夫だと思っていても、念のためにもう1周頑張リましょう!
前日:苦手なところだけ最終確認
前日にたくさん詰め込むとかえって中途半端になってしまうので、特に苦手な分野を中心に対策しましょう。
全体をやろうとして苦手を苦手のままで終わらせてしまっては、なかなかテストで点数が伸びません。
腹を決めて、やるべきところを徹底的におさえましょう!
筆者が実際に使っていた世界史の参考書を紹介


ぼくは基本的に、学校で使われていた教材を活用していました。
ここからは、ぼくが使っていた参考書の特徴や使い方について解説します。
東京書籍「世界史B」
世界史を学習するうえで、何よりも大事なのが学校で使用する教科書です。
ぼくの学校では東京書籍の教科書を使用していました。
構成や内容はあまり他の教科書と変わらないかもしれませんが、各章の初めにあるまとめのページが個人的にはお気に入りです。
章によって色や写真の大きさが違って同じレイアウトではなかったため、新しい章に入るとワクワクしながら読み進めていました。
活用法ですが、授業で使っていたのはもちろん、テスト前の復習として教科書をじっくりと読んでいました 。
一度その範囲を習ってから読み返すと、一度目の初めて学ぶドキドキ感とは違う、ワクワク感を楽しめます。
東京法令「世界史のミュージアム」
ぼくが世界史の参考書の中で特に大好きだったのがこの世界史のミュージアムです。
他の資料集と比べて、表紙から鮮やかな印象を受ける点が特徴的です。
ぼくは文字よりもイメージの方が頭の中に入りやすかったため、お昼休みにご飯を食べながら読んでいたこともありました。
ぼんやりとではありますが、読み込み過ぎて「この言葉は資料集のあの辺にあったな…」と思い返せるくらいです。
また、授業中とテスト前の最終確認でも資料集を使っていました。
そうした方に資料集の活用はおすすめです。
山川出版社「世界史用語集」
受験生にはおなじみの世界史用語集です。
一度は見たことあるといった方も多いのではないでしょうか?
コンパクトなサイズでちょっとした時間に復習できるのがこの用語集のいいところです。
内容もしっかりと書かれているので、難関大入試にも対応できる一冊となっています。
ぼくは移動時間やすきま時間に世界史用語集を活用していました。
友達とこの一冊を使ってクイズを出し合うのもいいかもしれません。
世界史の定期テストに関するQ& A


ここまでの話を聞いて疑問が生じた方もいるでしょう。
最後はQ&Aで本記事を締めくくりましょう。
世界史の定期テスト勉強法まとめ
最後にこの記事のポイントをまとめます。
- 世界史は何回も復習することがポイント
- 授業ができたらベスト!
- 目的別に教科書・参考書を駆使しよう
- 自分に合った世界史の取り組み方を見つけ、取り組みやすいものにしよう
世界史は好き嫌いがはっきりする教科ですが、意外と気楽に取り組むことができ、卒業後も必ず知識が活きる教科です。
自分に合った方法を見つけて、一歩一歩頑張りましょう!
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