勉強のやる気が出ない原因は?対処法や役立つツールを解説【モチベーションUP】

勉強する気が起きないよ…

教科書を見るのもいやだな…

勉強するのは大事だと分かっていても、実際に机に向かおうとするとやる気が起きない。

これは、ほとんどの学生が共感できる悩みの一つなのではないでしょうか。

そこで今回は塾講師のぼくが実践している、勉強のやる気を出す方法を解説していきます。

本記事の要点
  • 勉強する形をまずは作ってみる
  • 小さなノルマから始める
  • 寄り添いながら応援してくれる人を見つける
執筆者の実績
  • 九大経済学部の後期試験に合格
本記事でいちばん伝えたいこと

まずは行動し、試すことから始めよう!

目次

勉強のやる気が出ない原因とは?

やる気が出ない原因は人によってさまざまです。

ここでは3つの観点から、やる気が出ない原因についてまとめます。

原因①:環境的要因

学習環境に大きな影響を与えるものとして、タブレットやスマホの存在があげられます。

目の前にYouTubeやゲームなど、勉強よりも楽しいと感じる娯楽があると、人はどうしても分かりやすく楽しい方に惹かれてしまいます。

これらの娯楽は机についても触れることができるのが厄介なところです。

スマホは近くにおいてあるだけでも集中力に支障が出るといった研究もあるくらいなので、学習時は極力物理的に距離をおくことが重要です。

また、勉強のやる気には友人のタイプ学校の方針も大きく影響します。

勉強に意欲的なクラスや学校にいれば、比較的勉強に対して前向きに考えることができます。

一方で、学校がそもそも学業に力を入れていなかったり、周りに勉強を頑張っている友達がいない環境で、独りで勉強を続けることはよほどの覚悟がない限り難しくなります。

原因②:心理的要因

勉強は始めた時からある程度時間が経たないと結果が出ないものです。

そのため勉強を続けていると、成果も出てないのに何のために勉強しているのだろうと不安になることが度々あります。

また、勉強しないといけないと思っているのに、その他の誘惑に負けて勉強が思うようにできなかった場合、自信を失ってしまうことにもつながります。

こういった経験が積み重なると、さらにやらなくなるといった負のスパイラルに陥ってしまいます。

原因③:体調・生活習慣によるもの

勉強のモチベーションを保つには体調管理も必須要素のひとつです。

特に最近、多くの学生に見られるのが睡眠不足の問題です。

・寝る前に見たいテレビがあった
・スマホを触っていた
・課題が終わらない

上記のような理由で寝不足になっている人も多いのではないかと思います。

睡眠不足はただ学習意欲が湧かないだけでなく、記憶の定着が悪くなることによって学習の質も低下させます。

規則正しい生活リズムで過ごすことも学習意欲を高めるために必要なことの一つです。

勉強のやる気を出すコツ4選

では、実際に勉強のやる気を上げるためには何をすれば良いのでしょうか。

ここではその具体的な方法についてご紹介していきます。

コツ① :まずは机に向かってみる

人間の脳は何か思いついてから5秒経つと、やらない言い訳を考えてしまうと言われます。

そのためにもまずは勉強する形を作るところからやってみましょう。

・椅子に座って教科書や資料集を開いてみる
・本を少しだけ読んでみる
・学校で配られたプリントの1問目の問題を解いてみる

このようにハードルの低いことから始めてみると、次第に「せっかく始めたんだし、もう少し勉強しよう」という気持ちが生まれてきます。

勉強を続けるために何をしたら良いか悩んでいるという方には、「勉強する形を作ること」から始めるのをおすすめします。

コツ② :スマホから距離を取る

先ほども紹介をしましたが、オンデマンド教材などを使わない場合には、スマホからは物理的に距離を取っておきましょう。

誘惑が強いことはもちろん、近くにスマホが使える状態であるというだけで、気付かないうちに人はそれを意識してしまいます。

最初は娯楽を排除することが大変かもしれませんが、これは習慣になるまでの辛抱です。

ルーティンを作ってしまえばあとはそれに従って行動するだけで良いので、それほど苦労せずにスマホから離れることができます。

コツ③: 勉強のパートナーを見つける

人間誰しも、ひとりで長い間、物事を頑張って続けることは大変です。

そこで大切になるのが、一緒に頑張る仲間の存在です。

学生同士で頑張りあえる人を見つけるのも良し、親や先生など寄り添って応援してくれる大人を見つけるも良し。

自分だけでなく、「この人もやってるから頑張ろう」「応援してくれてる人がいるから頑張ろう」といった思いは大きなエネルギーになるはずです。

勉強が大変で苦手なのは自分だけではないと認識することも、心の支えとなるでしょう。

コツ④:勉強をする意味を見出す

勉強のモチベーションを上げるためには、そもそもなぜ今自分が勉強をしているのかということを理解しておくことも大切です。

幕末の思想家・教育者である吉田松陰は、勉強について次のような言葉を残しています。

学問とは、人間はいかに生きていくべきかを学ぶものだ。

学問をする眼目は、自己を磨き自己を確立することにある。

勉強という手段を通じて人生の意味や自己の確立を行っていくことが大切であることを説いた言葉です。

この言葉からは「頭が良くなることを目的とするのではなく、自らの人生を切り拓いていく手立てとして勉強が必要だ」ということを理解できます。

勉強を続けていると、ただ知識が増えることはもちろんですが、そこから知識を活かす能力である「知恵」が育ったり、勉強への取り組みを通して自分の課題といったものが見えてきたりします。

目標を立てて達成していく過程で取り組みを振り返り、改善に向けて実行していくことは勉強に限らず生きていくうえで欠かせない力だと思います。

Topics:勉強って将来何に使うの?

数学って将来役に立つんですか?

授業を行なっていると、学生さんからこのような質問を受けることがあります。

確かに、日常生活を送る中で数学の公式を直接使うといった場面などはあまりないかもしれません。

しかし、それぞれの科目ごとで得られる学びは公式や単語などの表面的な知識にとどまりません

数学でいうと、考え方のモデルを身に付けることができます。

世界史では、世界で今起こっている出来事の背景が分かり、自分の意見を持つことができるようになります。

ただの理解を超え、実践を伴うレベルになると松陰先生のいう「自己の確立」につながり、初めて楽しさを感じることができると思っています。

人間性を成長させることができるのも勉強するメリットの一つであると言えます。

【実践編】勉強をスタートさせるまでの流れ

ここからは実際に勉強をスタートさせるまでの具体的な流れについて解説していきます。

ひとつひとつSTEPを踏んで理想の状態に少しでも近づきましょう。

STEP①:ゴールを決める

まずは目標をしっかりと決めましょう。

目標を立てる際には全米トップの教育でも取り入れられている、SMARTゴールというものを参考にしてはいかがでしょうか。

SMARTゴールとは、以下の単語の頭文字をとったものです。

・具体的な(Specific)
・測定可能な(Mesurable)
・実現可能な(Actionble)
・現実的な(Realistic)
・期限を示した(Timebound)

こうして目標を考えたあとは、目標達成への障害は何があるか考えるとよいと思います。

「目標を立てる」「その障害を考える」ことの2つを繰り返すことを心理学的には「メンタル・コントラスト」と言い、目標をつかむ心構えを持つために有効となってきます。

STEP②:他人に宣言する

勉強のやる気を出すためには、環境づくりが欠かせません。

他人に宣言すると、責任感が芽生えます。

達成しないと、宣言した相手に「嘘」をついたことになるからです。

ただ、なかなか1人で勉強を長期間頑張り続けることは大変です。

他人に宣言する行為は、背水の陣を敷くことに加えて一緒に頑張る仲間を見つけることにもつながります。

再びやる気が下がってしまった時に、自分を鼓舞してくるような存在の人を増やしてみましょう。

STEP③:少しだけ勉強を始める

どうしても勉強する気になれないといったときは、まずは1分間だけ勉強を始めることからやってみましょう。

他のことをしながらの「ながら勉強」でも最初は構いません。まずは、取りかかることが大事です。

人間少しでも何か物事を始めてみると続けてみたくなるもので、30分が過ぎると集中モードに入ると言います。

30分を目標とするのはかなり大変なので、「1分間だけ勉強する」などハードルを下げて勉強を始めてみましょう。

勉強のやる気UPに使えるツール

自分一人で勉強を頑張ろうとしてもなかなか始められない、続けられないというのはよくある話です。

ここでは、そんな時に役立つツールをご紹介します。

おすすめツール①:タイムロッキングコンテナAistuo

引用:Amazon
価格Black:3315円(Amazon)
White:3400円(Amazon)
主な機能・シンプルな設計と操作感
・施錠時間を最短1分〜最長999時間59分59秒で調節可能
・厚くて丈夫なBPAフリー素材を採用
おすすめポイント誘惑を物理的に排除できる!

勉強のモチベーションを上げる便利ツール1つ目はタイムロッキングコンテナです。

スマホやゲーム機など誘惑の対象となるものをボックス内に入れ、任意の時間を設定してから蓋を締めるとボックスにロックがかかるという仕組みのアイテムです。

設定した時間が経過してロックが解除されない限り、中のものが取り出せない仕組みになっています。

スマホとの付き合い方を考えるうえで、非常に役立つツールになっています。

おすすめツール②:Focus

引用:AppStore
価格基本無料
月間購読:850円
年間購読:4,200円
年間購読:3,600円
年間購読 (Legacy):2,500円
サポーター購読:6,300円
主な機能・タスクリストを作成してタスク管理が可能
・日々の作業時間を記録して視覚化
・バッググラウンドで動くのでアプリが閉じられる
おすすめポイント期限を決めて集中できる!

おすすめツール2つ目はFOCUSです。

最近では勉強用のタイマーアプリも増えてきており、スマホにダウンロードすることによって簡単に使うことができます。

勉強に特化したものでは、集中する時間と休憩する時間を交互に測ってくれるものもあり、ペースメーカーとしても使用できるでしょう。

他にも、勉強する時間に応じて魚が育つといったユニークな工夫が凝らされたタイマーアプリもあるため、自分でお気に入りのものを見つけてみてはいかがでしょうか。

おすすめツール③:Studyplus

引用:AppStore
価格基本無料
Studyplus Pro:600円
Studyplus Pro:4,800円
主な機能・学習の成果が視覚化できる
・SNSと連携し進捗の共有も可能
・教材ごとに学習記録がつけられる
おすすめポイント日々の努力が目に見えるようになる!

勉強のモチベを上げるおすすめツール3つ目はStudyplusです。

知っている人も多いかもしれませんが、このStudyplusは日々の勉強時間を記録し可視化することでやる気に繋げられる、学習習慣化アプリです。

同じ目標を持った勉強仲間の記録も見えるので、モチベーションを保ちながら勉強することができます。

先ほど挙げたタイマー機能も搭載しているほか、週ごとの勉強時間を設定できたり、志望校や志望資格の達成目標を管理できたりと役立つ機能にあふれたアプリとなっています。

こちらも無料で利用できるので、勉強の習慣化に苦戦している人はぜひ使ってみてください。

勉強するきっかけを作る!おすすめ作品3選

時には漫画や名言からも勉強意欲がかきたてられるものです。

ここからは、僕が勉強のモチベーションを上げるためによく見ていた漫画や名言をご紹介します。

読むだけで熱い気持ちになれる「宇宙兄弟」

価格715円(1巻/Amazon)
発売日2008/3/21
こんな人におすすめ・頑張るきっかけを得られず悩んでいる人
・気分転換しつつモチベーションを高めたい人

宇宙兄弟はぼくが最も好きな漫画です。

有名な作品なので知っているという方も多いはず。

30歳を超えてから「宇宙飛行士になりたい」という壮大な夢に挑戦するムッタと、そんなムッタよりも一足先に夢を実現して月面に降り立つ弟・ヒビト。

そんな2人を中心に、宇宙を目指す仲間たち、それを支える人々が織りなす濃厚な人間ドラマの中には名言も多く、エネルギーが溢れてくること間違いなしです。

勉強のノウハウが得られる「ドラゴン桜」

価格715円(1巻/Amazon)
発売日2003/10/22
こんな人におすすめ・休憩時間を有効活用したい人
・やる気につながる言葉を見つけたい人

ドラゴン桜は最近までシーズン2のドラマが放送されていたため、知っている方も多いであろう作品です。

主人公である桜木先生をはじめ、個性的で超強力な講師陣が、落ちこぼれである龍山高校から東京大学合格者を輩出するまでを描いた物語となっています。

具体的な勉強のノウハウを教えてくれるだけでなく、数々の名言によって、やる気が出るきっかけを与えてくれるでしょう。

受験に限らない考え方を学べる「大村益次郎」

価格596円(Amazon)
発売日1998/1/1
こんな人におすすめ・そもそもの学問の意義を再確認したい人
・受験に限らない価値観を広げたい人

最後は大村益次郎について紹介します。

常識を発達させよ 見聞を広くしなければならぬ 小さな考えでは世に立てぬ

これはあまり知られていないですが、幕末期に活躍した長州藩の医者・蘭学者・兵学者である大村益次郎の言葉です。

大村益次郎は明治維新に尽力し、日本陸軍の祖と呼ばれることもある人物です。

経歴からも分かるように、広く学問に精通し勤勉であった大村益次郎は、常に新しい知識を求め自身の常識を発達させようとしていました。

今後、世に立つことが必要とされる読者の皆さんにぜひ知っておいてもらいたい名言です。

まとめ

最後に改めて、本記事でお伝えした「勉強のやる気を出すコツ」をまとめます。

  • まずは机に向かってみる
  • ツールなどを活用してスマホから距離を取る
  • 勉強のパートナーを見つける

勉強のやる気が出ないと悩んでいるのはあなただけではありません。

みんな同じ悩みを抱えていると思うと、少し気が楽になりませんか。

いきなりたくさん頑張ろうとするのではなく、焦らず少しずつ前に進んでみてください。

また、現在BESTPLANでは無料相談も受け付けているので、勉強のモチベーションを上げたい方はぜひ活用してみてください!

\ 無料相談受付中! /

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この記事を書いた人

ベストプラン講師。九州大学経済学部在籍。コーチングの人気・実績は塾内NO.1。厳しさの中に優しさを秘めた指導で、困難に立ち向かう若者の強い味方。

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