速読のコツと勉強法を徹底解説!英語の速読力は鍛えられる

共通テストのリーディングが時間が足りないよ

内容を理解しようとすると時間がかかっちゃうなぁ…

共通テストでは英語リーディングがすべて長文問題となっています。

そのため問題が時間内に解き終わらないと悩む人もいるのではないでしょうか。

また速く解こうとすると、今度は内容があまり理解できないなんてこともあると思います。

そこで今回は英文を速読しつつ、内容もしっかり理解していくためのコツをご紹介します!

本記事で分かること
  • 英語は英語のまま理解すべき
  • 意味が理解できない文章があっても大丈夫
  • 段落ごとにタイトルをつけよう
執筆者の実績
  • 共通テスト模試でリーディングとリスニングの両方で100点を出し全国1位の経験あり
  • 京都大学法学部に現役合格
本記事でいちばん伝えたいこと

速読のコツを理解して正しく勉強すれば、誰でも長文読解を得意にできる!

英語の勉強法に悩んだら、まずはこちらの記事をご覧ください。

目次

速読が大事な理由

改めて説明する必要もないかもしれませんが、まずは速読が大事な理由を説明しましょう。

特に大学受験を目指すならば、間違いなく速読のスキルは必要となります。

共通テストで時間切れを防ぐため

令和2年度からセンター試験は大学入試共通テストに変更されました。

大きな変更点は何と言っても、英語リーディングの問題が全て長文読解問題になったことでしょう。

そこで多くの受験生が抱えた悩みが「時間内に解き終わらない」というものです。

長文を読む際に必要なのは、英文を「速く、正確に」読むことです。

この「速読力」がないと英語リーディングで高得点を出すことはほぼ不可能でしょう。

リスニングで読む速度を上げるため

リスニングにおいて重要なのは、英語を聞き取り正確に理解する能力です。

しかし共通テストでは、英語を聞き取ったうえで簡単な計算や暗記をしなければ答えは導けません。

当然ですが音声はこちらのペースなど構ってはくれませんから、音声と同じスピードで英文の内容を理解する必要があります。

そこで、英文を「速く、正確に」理解するスキル、つまりは「速読力」が必要なのです。

一般入試で他の受験生と差をつけるため

共通テストだけでなく、もちろん大学の一般入試においても速読のスキルは必須です。

さすがに全ての問題が長文問題の入試は多くはありません。

しかし一般入試の長文は一つ一つの文章のレベルが高いため、内容を理解するのに非常に時間がかかります。

そのため、基本の「速読力」が伴っていないと、時間内に問題を解ききることは難しいでしょう。

また、逆に言えば速読力をつけておくことで他の受験生との差別化を図ることもできます。

「速読力」は大学受験を突破するうえで必ず身につけておきたいスキルの一つです。

速読ができない原因は?

ここでは、速読が苦手な人にみられる特徴を紹介します。

皆さんも自分に当てはまらないかチェックしてみましょう。

分からない単語が多い

まず第一にあげられるのは、そもそも英単語の学習が不十分であることです。

ひとつの文章の中でわからない単語が2つや3つあると、それだけでその文を理解するのは困難になるでしょう。

単語力は英語をマスターするには必須の力と言えます。

単語力に不安がある人は、まずお手持ちの単語帳で単語の勉強から始めるようにしましょう。

すべての文章を日本語に翻訳している

ここが速読ができる人とできない人の大きな分かれ道なのですが、速読ができる人とは英語を英語のまま理解できる人なのです。

速読ができる人
  1. 英文を読む
  2. 英語のまま内容を理解する
速読ができない人
  1. 英文を読む
  2. 日本語に翻訳する
  3. 翻訳した日本語から内容を理解する

上記のように、速読ができない人は日本語に翻訳しようとするため3ステップを踏んでいます。

一方で、速読ができる人は英語を読む→理解するという2ステップしか必要ないのです。

さらに言えば、英語の上級者は文章を日本語のように読みながら理解することが出来るため、非常に早いスピードで英文を読むことができます。

一つの文にこだわりすぎる

速読ができない人にありがちですが、意味が分からない文が1つあると、その文章の読解に時間をかけすぎていませんか。

文構造や単語が難しいとき、ついじっと文章を見つめ続けてしまいますが、それでは共通テストを時間内に解ききることは難しいでしょう。

長文読解での目標は本文の内容を完璧に理解することではなく、設問の答えを見つけることです。

1つの文章の意味が分からなくても、設問の答えが分かれば良いのです。

試験本番では、分からない文章は飛ばすという判断も大事になってきます。

もちろん、日ごろの読解練習においては、1つの文章にこだわる姿勢も大事ですよ!

速読のコツ3選

速読が苦手な人の特徴は理解いただけたでしょうか。

それでは、ここからは速読を得意にするためのコツを説明していきます。

英語のまま理解する

先程も言った通り、英文をそのまま理解できるとスピードが段違いに速くなります。

例えば、「I have an apple.」という文章を見て、

“I”は私、”have”は持っている、”an apple”はリンゴだから…

これを訳すと「私はリンゴを持っています」だ!

なんて考える人はいないでしょう。

そんなことをしなくとも、直感で意味は分かるはずです。

速読で大切なのはいかにその直感を使えるようになるか、ということなのです。

英語のまま理解するためには、文構造をベースにして英文をかたまりでとらえることが重要になります。

段落ごとにタイトルを付ける

長文とは文字通り長い文ですから、最初から最後まで読んでいると、途中で内容を忘れてしまうこともありますよね。

忘れたところをその度に読み返すと二度手間になってしまいます。

そこで便利なテクニックが、段落ごとにタイトルを付けてみることです。

段落ごとにタイトルを付けるメリットは2つです。

  • その段落の内容を後から思い出せる
  • 長文全体の流れを理解する助けになる

段落ごとの内容を後から思い出せるのはもちろん、全体の流れの理解にも役立ちます。

読み直す手間が省けるのに加え、内容の理解も速くなるという一石二鳥のコツなのです。

分からない単語は飛ばしてOK

もし英文の中で見たこともないような単語が出てきても、その単語の意味を時間をかけて考えなくても大丈夫です!

というのも、前の文章と次の文章で内容が180°変わるなんてことはほとんどありません。

大事なのは、その単語の意味がポジティブなのかネガティブなのかで考えることです。

つまり、良い意味で使われているのか悪い意味で使われているのかさえ分かれば、内容を大きく読み違えてしまうことはないはずです。

また、単語の接頭辞接尾辞に注目してもいいでしょう。

impossibleだと、im(否定の接頭辞)が付いてるからpossible(可能)の否定的な意味だと推測できますよね。

そうすることで完璧に単語の意味が分からなくとも、なんとなく英文の意味が理解しやすくなります。

効果的な速読トレーニング法

英文の速読のコツは理解できたでしょうか。

では次に速読スキルの向上に効果的なトレーニング方法をご紹介します。

トレーニング①:同じ文章を何度も読み返す

まずは短い文章を一つ決めて、ひたすらにその文章を読み返すという訓練をしてみましょう。

速読用の参考書があればそれを使っても良いですし、もしないのであればお手持ちの教科書から選んでも大丈夫です。

これは地味な訓練ですが、何度も反復して練習することで、だんだんと速読できるようになっていきます。

可能なら、本文の音声を聞きながらシャドーイングなどの音読練習も取り入れるとさらに効果的です。

目安としては、同じ文章を最低10回、できれば20回ほど読むようにしましょう。

トレーニング②:文構造を把握する練習

文構造とはいわゆる、SVOCなどのことですね。

英文の根幹になっているのは主語動詞(述語)、目的語そして補語の4つです。

なので、これらの要素を見分けられなければ、その文の意味を理解することは難しいでしょう。

また例えば、単に主語と言ってもIやYouなどの簡単なものだけではありません。

不定詞や動名詞を使った名詞句やもっと長い名詞節が主語になることもあります。

文構造を把握するだけでも、慣れていないと意外と難しいのです。

まずは長文を文構造に従って、かたまりでとらえる練習をしてみましょう。

トレーニング③:何でも英語で考える

少し難易度は高いですが、普段頭の中で考えていることを何でも英語で考えてみましょう

例えば「お腹が空いたなあ」などの短い文章を英語で考えてみるのです。

最初は全然できなくても構いません。

何度も回数を重ねることでだんだんと英語のイメージが浮かびやすくなってきます。

また、これが1番良いのですが、学校のALTの先生に勇気を出して話しかけてみましょう。

結局は喋っている時こそが一番英語力を鍛えられる時なのです。

速読トレーニングにおすすめの教材

ここでは速読トレーニングにおすすめの教材をご紹介します。

英語長文 レベル別問題集

1つ目のおすすめの教材は「英語長文 レベル別問題集」です。

こちらの教材をおすすめする理由は3つあります。

  • 自分に合ったレベルを選べる
  • 本文の音声を聞くことができる
  • 文構造が記されているため復習がしやすい

速読練習には自分のレベルに合った問題を解くことが肝要です。

レベル別問題集ではその名の通り、皆さんのレベルに合わせた問題集を選ぶことができます。

また、本文の音声を聞くことができるので、復習にシャドーイングなどの音読練習も取り入れられます。

本書の最大の特徴である文構造の分析ページにも注目です。

文構造を素早く、正確にとらえられる練習をすることで、読解スピードは飛躍的に向上します。

毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる

毎日の英速読」は大学受験用のテキストではないのですが、速読力を鍛えるにはうってつけの教材です。

1日30分程度、毎日本書で速読の練習を繰り返すことで、数か月後には自身の速読力が向上していることに気付くでしょう。

本書の特徴は3つあります。

  • 音声がダウンロードできる
  • 長文の内容がユニークで読みやすい
  • 自分の速読力が上がっていることを実感できる

これはもはや長文テキストには必須条件だと思いますが、例に漏れず本書も本文の音声をダウンロードできます。

これでシャドーイングなどの音読練習も復習に取り入れられますね。

また、本文の内容が一つ一つ読んでいて面白く、飽きずに学習が続けられると思います。

最後に本書では、自身のWPM(Words Per Minute)、つまり速読力を記録することを推奨しています。

こうすることで自身の速読力が着実に伸びていることが実感でき、勉強のモチベーションを保つことができますね。

英文速読に関するQ&A

最後は英語の速読に関する質問に答えていきます。

速読と精読どっちが大事?

もちろんどちらとも大事です。速読ができても精読ができければ結局点数は取れないし、その逆もまた然りです。
どちらともバランスをとって演習しましょう。

読み返す練習の際に意識すべきことは?

必ず文の意味を理解しながら練習することです。
繰り返し音読していても集中できていなければ頭に入らず意味が無いので、しっかりと集中力を保ったまま行いましょう。

単語勉強と長文読解練習はどっちを優先すべき?

これはどれだけ単語を勉強が進んでいるか、また何を目指しているかによります。
共通テストを目標にしている場合、お手持ちの単語帳(ターゲット1900レベル)を8割〜9割覚えていれば単語の勉強は必要ないでしょう。逆にいえば、まだそこまで覚えていない人は単語の勉強を優先しましょう。

英語速読のコツまとめ

いかがだったでしょうか。

最後に本記事の内容をもう一度おさらいしましょう。

  • 英語は英語のまま理解すべき
  • 意味が理解できない文章があっても大丈夫
  • 段落ごとにタイトルをつけよう

英語の速読というのは一朝一夕で出来るようになるものではありません。

しかし、共通テストには速読のスキルが必須ですから、受験生の方は1秒でも速く英文が読めるよう、トレーニングを続けてみてください。

また現役旧帝大生が運営するオンライン指導塾ベストプランでは現在、無料相談を受け付けています。

速読以外の学習ノウハウを得られるチャンスなので、こちらもぜひ活用してみてくださいね!

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この記事を書いた人

ベストプラン講師。偏差値55の高校に通うも、京都大学法学部にE判定から逆転現役合格。

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