
物理を独学したいけど、独学でも大丈夫かな…。



どの参考書を使えばいいのかわからないな…
物理を勉強しようとしている人の中には、参考書選びや勉強法について悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
この記事では独学の人向けの勉強法や参考書を紹介します。
- 独学で物理の勉強をすることについて
- 独学で物理を勉強するコツ
- 物理の独学におすすめの参考書
- 独学で九州大学工学部現役合格
- 九州大学の二次試験で物理得点率80%
- 高校物理は独学でも大丈夫!
物理の定期テスト対策に困ったら、こちらの記事も参考にしてみてください。


そもそも物理は独学で勉強できる?


結論から言うと、物理は独学でも全く問題ありません!
ただ、一から勉強するには少し苦労するかもしれません。
そこでここからは正しく参考書を用いて勉強する方法について解説していきます。
物理を独学で勉強する方法


どうしたら物理を独学で勉強できるのでしょうか?
具体的な勉強法について学習の段階に分けて解説していきます!
物理のイメージを掴もう!
物理を学んでいく上で、最も大切なのは”基礎”だと言ってよいでしょう。
高校物理という科目の特性上、基本問題を避けては通れません。
そこで後述する参考書等を用いて物理のイメージを掴むことから始めましょう!
公式の暗記ではなく、「なぜそうなるのか」を理解するため、図や表、グラフを用いて感覚を理解しましょう!
特に初学者の方は計算だけでなく、感覚的な理解をするクセを身につけましょう。
例)力学の分野の場合・・・
投下速度運動、運動方程式ではグラフを用いて式を導く。
「力が大きくかかった方が加速度が大きい」とイメージする。など
公式を理解して使えるようになろう!
まず共通テストについては試験時間の問題もあり、もちろんですが、正しく公式を覚えることがまず重要です。



私は共通テストの本番中に電磁気の公式がわからなくなり、一から導出していたので時間がギリギリになってしまいました、、、
これはもちろんニ次試験も同様です。
公式は完璧に覚えましょう!
そして共通テストの傾向として、実験等の結果を見て考えさせる問題も出題されます。
公式を覚えたら、正しく理解することも頑張りましょう。
そしてニ次試験で物理が必要となる方は、赤本等でしっかりと各大学の問題傾向を掴みましょう!
数学を使って勉強しよう!
物理を得意にしたい方、難関校合格を目指す方、特に旧帝大や早慶等を目指す方は数学をしっかりと用いた勉強をおすすめします!
数学Ⅲまで履修しておくことがほぼ必須になるでしょう。
物理では数学のうち、特に微分積分をよく用いて公式の導出を行っています。
さらに、エネルギーの公式を導出するようなときには、高校数学から一歩発展した思考が必要になります。
難しいですが、実際に数学Ⅲの極限を用いた問題も稀に出題されることがあるので、数学も頑張りましょう!
勉強の際の注意点


勉強法はもちろん人それぞれです。
しかし間違った勉強法を続けていてはなかなか成績は伸びません。
物理の独学を行う際は以下のポイントに気を付けてください!
感覚的な理解を助けてくれる教材を選ぼう!
物理は勉強し始めが重要です。
教材選びを正しく行い、正しく勉強できるよう頑張りましょう。
勉強を始めたての頃はなかなか感覚を掴むのは難しいですが、自分に合う参考書を探してそれをやり通すことが大切です。
ただ覚えるのではなく、図やグラフなどを用いた感覚的な理解を大切にして勉強しましょう。
物理を解説してくれているwebサイト等もあるので活用しましょう。
暗記だけでなく本質的な理解をしよう!
共通テストや私大、地方国公立対策をされる方が注意するべきなのは暗記に頼った勉強法に陥ることです。
確かに暗記でも多少の成果は得られるかもしれません。
しかし、共通テストで例えば8割以上の得点を目指すような方は、本質の理解が出来ていないと実践的な問題で点数が伸ばしづらくなります。
そこで「なぜそうなるか」を意識して勉強しておくと後々の得点につながります。
厳密な計算を避けて効率的に勉強しよう!
先ほどでは数学を用いた勉強をおすすめしましたが、注意して欲しい点としては、厳密さを追求しすぎないということです。
もちろん大学物理に興味があって勉強する意欲のある方はドンドン勉強していってほしいのですが、大学入試に限っていうと、厳密に物理を追求していると時間がどんどんなくなってしまいます。
感覚と数学的な理解を用いて、効率よく勉強していくことが大学入試物理を得意にするコツと言えます!
参考書の選び方


どの科目にも言えることですが、参考書を選ぶ上で大切なことは、自分の目指すレベルに合っているかどうかを見定めることです。
ここからは参考書の選び方について紹介していきます!
自分に合った参考書を選ぼう!
物理を勉強し始める方は、まず問題集より先に解説書や教科書のようなものを選ぶべきです。
問題を解けるより先に物理について理解することが大事になってきます。
初学者向けのオススメの参考書は後述しますが、やさしい解説が載ってある参考書を書店で実際に見たり、使用者の話を聞いて選ぶことをおすすめします。
また、勉強が進んできたら分野ごとに解説書についている問題や問題集に挑戦していくのも理解を深めるうえでとても大切です。
自分に合う参考書を見つけて、どんどん勉強を進めていきましょう。
汎用参考書と赤本を上手に使おう!
共通テストや各大学の対策では、赤本を用いて勉強することも視野に入れておくことが重要になってきます。
特に共通テストでは多くの出版社から対策用の問題集が出版されています。
また、各大学の個別試験も傾向が変わっていくかもしれません。
そこで「良問の風」などの問題集で基礎力を身につけて、物理の幅広い問題を解く力をつけていきましょう。
演習ができる参考書を選ぼう!
物理を得意にしたい方にとって演習量はとても重要になってきます!
しかしこれは、分厚い参考書を買うというわけではありません。
例えば「良問の風」や「名問の森」などは、一見薄く見えますが良問ばかりの参考書なので、やり続ければきっと効果が出てきます。
そしてやはり、各大学の赤本を用いて傾向を掴んでおくことが大切でしょう。
ただ漫然と問題の量をこなすのではなく、解いた一問一問を定着させていくことが物理で点数を取るための大きな要素になってきます!
物理のおすすめ参考書


参考書は自分に合うものを使い続けることが大切です。
以下のものから実力に合わせて使うことをおすすめします。
レベル1:完全初心者向け
橋元の物理をはじめからていねいに
ページ数 | 240ページ |
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レベル | 基礎 |
用途 | 授業の予習・復習、定期考査 |
こんな人におすすめ | ・物理を学び始める人 |
最初におすすめするのは予備校の東進で絶大な人気を誇る橋元先生による「物理をはじめからていねいに」です。
この参考書は講義形式で物理を一からわかりやすく解説してくれます。
図が豊富に載っているので、物理現象が初心者にも簡単にイメージできるようになります。
物理を学び始める人だけでなく物理が苦手で困っている方にもおすすめです。
宇宙一わかりやすい高校物理
ページ数 | 428ページ |
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レベル | 基礎 |
用途 | 授業の予習・復習、定期考査 |
こんな人におすすめ | ・物理を学び始める人 ・わかりやすい図で勉強したい人 |
次におすすめするのは「宇宙一わかりやすい高校物理」です。
この参考書の最大の特徴は、キャラクターやたとえ話を多用したわかりやすさです。
物理を学び始める方でも挫折することなく学習を続けられるでしょう。
左ページはわかりやすい解説、右ページはイラストによる図解と勉強しやすい見開き構成になっているのもポイントです。
定期テスト対策向け
物理のエッセンス
ページ数 | 165ページ |
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レベル | 基礎~標準 |
用途 | 定期考査、模試、共通テストなど |
こんな人におすすめ | ・教科書を終えた人 ・基礎は定着していて問題をどんどん解き進めたい人 |
教科書をある程度読んだ方には「物理のエッセンス」がおすすめです。
「物理のエッセンス」は講義形式の説明と、典型問題の解説の2つで構成されています。
本書を用いることで教科書だけではカバーできない部分を理解し、問題を解くための実践的な力を身につけることができます。
物理を教科書より深く理解したい方におすすめです。
ニューグローバル物理シリーズ
ページ数 | 312ページ |
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レベル | 基礎〜応用 |
用途 | 定期考査、模試、共通テストなど |
こんな人におすすめ | ・いろいろな種類の問題を練習したい人 |
「ニューグローバル物理シリーズ」は問題数が多く様々なパターンの問題を解くことができます。
難易度別に分けられていて、段階的に問題演習を進めることができます。
また解説が丁寧で、答えまでの考え方と解き方を確実に理解することができます。
私大、地方国公立志望者向け
実戦物理重要問題集
ページ数 | 152ページ |
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レベル | 標準〜応用 |
用途 | 模試、共通テスト、二次試験など |
こんな人におすすめ | ・物理が比較的得意な人 ・実践的な問題に多く取り組みたい人 |
「実戦物理重要問題集」は物理を勉強する受験生に定番の参考書です。
問題数は150問程度とあまり多くはないですが、一つ一つの問題の質が高いので繰り返し使用しましょう。
頻出の問題が網羅されており、受験に必要となる基礎力や応用力が身につくことでしょう。
良問の風
ページ数 | 119ページ |
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レベル | 標準〜応用 |
用途 | 模試、共通テスト、二次試験など |
こんな人におすすめ | ・頻出の問題をマスターしたい人 ・物理を得意にしたい人 |
「良問の風」も同様に物理学習者にとっては定番の一冊です。
典型的な問題がこの一冊に詰まっているので、何周も繰り返し解くことをおすすめします。
この参考書に載っている問題をマスターしたら地方国公立の問題はほとんど解けるようになるでしょう。
ただし、レベルが高い問題はそこまで多くないので、もっと極めたい人は次に紹介する参考書を選ぶようにしてください。
難関国公立、早慶志望者向け
名問の森
ページ数 | 224ページ |
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レベル | 応用 |
用途 | 私大入試、二次試験 |
こんな人におすすめ | ・難易度の高い問題に挑戦したい人 ・難関大を志望する人 |
「名門の森」は「良問の風」を一通り学習した人が次に取り組むとよい参考書です。
「名門の森」を使用することによって難関校に出てくるような応用的な問題の演習が可能です。
この問題集を繰り返し進めると、ハイレベルな実力がつくでしょう。
物理標準問題精講
ページ数 | 160ページ |
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レベル | 標準〜応用 |
用途 | 私立入試、二次試験 |
こんな人におすすめ | ・難易度の高い問題に挑戦したい人 ・難関大学を志望する人 |
「標準問題精講」シリーズは大学受験の標準レベルから応用レベルまでを習得できる参考書です。
全体を通してかなり問題のレベルが高く1周するだけでも時間がかかるので、難関大志望者以外の方は使う必要はありません。
しかし使いこなせれば物理を武器にすることができます。
問題数も多いので、1冊の参考書を極めたい人にはおすすめの参考書です。
まとめ


最後に今回ご紹介した内容をまとめます。
- 物理は独学でも勉強できる!
- 物理はイメージで理解しよう!
- 厳密に計算しすぎる必要はない!
- 初学者は解説の詳しさや評判で参考書を選ぼう!
- 受験対策では基礎を確実にして演習量を増やそう!
- 自分に合った参考書を見つけよう!
物理を独学することは大変ですが、正しい方法で学習を進められれば、きっと結果はついてきます。
今回紹介した勉強法や参考書を使って点数を伸ばしましょう!
皆さんの努力を心から応援しています!