
はあ…。お姉ちゃん聞いてよ。
模試が返ってきたんだけど現代文の文章題があんまり点数伸びなくて。定期テストはできるんだけど、なんでだろう?



ほうほう。模試や実力テストでは、初めて読む文章を読んで、そこから問題を解かないといけないからね



実は現代文って問題をとくために必要な力っていうのがいくつかあって、それをしっかり身につけないといけないのよね。



そうなの!その力教えてほしいな。
現代文は毎回新しい文章を読み、それに対して作られた設問を解いていくため対策をしにくく、苦手意識をもってしまうこともあります。
そこで今回は現代文対策のために身につけるべき3つの力と、その力を伸ばすために有効なおすすめの参考書&問題集をご紹介します。
- 現代文の参考書および問題集の新しい使い方
- 現代文を勉強すべき理由
- 目的別参考書の使い方
- 偏差値75公立高校出身
- 国公立大学所属
- 学年を問わず多数の生徒に現代文を教えている
やみくもに問題を解いていても意味がない!
そもそも現代文で必要な力とは?


現代文の力を伸ばすために必要な力は、大きく分けて3つあります。
ここではそれらを1つずつ順番にみていきましょう。
設問の読解力
「設問の読解力」とは、問題作成者がどのように本文を理解して、どのような問題を作ったのかを理解する力です。
設問によって、本文で理解するべき場所は変化します。
そのため設問の理解はとても大切です。
この力は主に問題演習によって身につけましょう。
本文の読解力
設問で聞かれていることに答えるのはもちろん、本文全体の理解によって解ける問題もあるため、本文を理解していくことが重要になります。
文章は単語、文章、段落という枠組みが連なってできていますが、多くの人は単語のみに注目して解答を探してしまうので段落をしっかり把握して本文を理解できる力が必要です。
また、よく出てくる問題のパターンを問題の数をこなすことによって慣れることが大切です。
この力は参考書を読み、ある程度の文章構築における基本事項を学ぶことで身につけましょう。
また同時に問題演習も必要不可欠です。
解答作成の力
「解答作成の力」とは、聞かれたことに対して「適切な量・適切な箇所・適切な表現」を用いて答えられる力のことです。
- 設問に対して、ある程度の文型があることがわかっている。
例:「なぜですか」という設問に対して、「~ということがあって、~だから。」というような文の形 - 制限字数内に収めるために、優先順位をつけて物事を書くことができる。
- 聞かれたことに対して、より分かりやすく丁寧に伝えることができる。(文章を一般的に言い換える力)
この「解答作成の力」も主に問題集によって身につけることができます。



うんうん。この3つの力が必要なのはわかったよ!
よし!じゃあもっと、問題を解けばいいんだね!?



ちょっと待った!!



確かに、問題を解くことは重要よ。だけど、ただやみくもに解けばいいわけではないの。国語で点数がとれない、もしくはなんとなく国語の問題を解いている人は、特にこの3つの力を意識しながら勉強していく必要があるの。



うーん…。
そっか、それじゃどうしたら点数に結び付くような勉強ができるの?



正しい参考書・問題集を正しい目的をもって使うことが大切よ!



正しい目的…?



うん!今は多くの素晴らしい国語の問題集や参考書が発行されているわよね。その中から使う参考書は「自分はどういった点がを強化したいのか」ということを考えながら選ぶことが大切なの。



今回は、いくつか目的を示しながらおすすめの参考書と問題集を示すから、参考にしてみてね。
現代文のおすすめ参考書4選


参考書を使うと、国語の本文を理解する力が身につきます。
つまり参考書は本文の読解力を伸ばすことを目的として使用することをおすすめします。
国語の問題では、論説文・評論文・随筆文・随想文・小説文・詩・俳句・短歌があり、それぞれ異なる文章構造があります。
このことを理解し、作者側の立場に立って問題を解けるようになるために、参考書を用いて国語のセオリーを学びましょう。
おすすめ参考書①:現代文キーワード読解
ページ数 | 360ページ |
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出版日 | 2015/7/1 |
レベル | 標準 |
こんな人におすすめ | ・現代文の試験で知らない単語が出てきた人 ・どの分野の問題が出ても、ある程度の基本知識を持っておきたい人 |
「現代文キーワード読解」は現代文の頻出キーワードをテーマ別に解説している本です。
現代文頻出キーワードを160語を精選し、科学・哲学・近代などのテーマ別に解説されています。
図解やイラストで抽象的な語も視覚的に理解できます。
現代文において、特に重要な本文の理解のサポートになってくれるおすすめの一冊です。
特に、キーワードごとに関連した内容を学べるので、国語力の向上にもつながります。
おすすめ参考書②:現代文読解力の開発講座
ページ数 | 173ページ |
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出版日 | 2011/12/1 |
レベル | 標準 |
こんな人におすすめ | ・大学受験で現代文が必要な人 ・本文を読む力を養いたい人 |
「現代文読解力の開発講座」では、本文を理解する上で重要な要旨問題が毎回出題されます。
要旨問題というのは、文章全体を通して読む力を養うことができるので国語力を向上するためにもとても大切です。
また、この問題集は、キーワードだけでなく文章や段落に重きをおいて書かれているので、本文を理解する力をつけるために最適な参考書(問題集)であるといえます。
おすすめ参考書③:船口のゼロから読み解く最強の現代文
ページ数 | 236ページ |
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出版日 | 2010/6/1 |
レベル | 基礎~標準 |
こんな人におすすめ | ・現代文の偏差値が40台の人 ・本文を読む力を、授業を聞くようにして学びたい人 |
「最強の現代文」は、本文を理解する上で重要な点を優しく語り口調で示してくれている本です。
システマティックに国語を解きたい人にはうってつけの1冊です。
他にも本書には下記のような特徴があります。
- 文章の構造(対比・具体抽象・並立添加)に主眼を置いて説明されている。
- 問題は全部で15問。
- 後半になるにつれて文章が抽象的になり、理解するのが難しくなるのでいろいろなレベルに対応している。
図解も多くQ&Aも掲載されているため、予備校で授業を受けるように勉強したい人にとてもおすすめの本となっています。
おすすめ参考書④:何となく解いて微妙な点数で終わってしまう人のための 現代文のオキテ55
ページ数 | 207ページ |
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出版日 | 2014/7/1 |
レベル | 標準~発展 |
こんな人におすすめ | ・大学受験で現代文を武器にしたい人 ・何となく解いて微妙な点数で終わってしまう人 |
「現代文のオキテ55」は学生が、陥りやすいミスを具体的に指摘しながらも、国語の本質をしっかりと説明してくれる一冊です。
この本は、“自分で本文を読む力”の向上に、大きく貢献してくれます。
内容は、基本的な所から、最後は東大の問題まで取り上げられています。
本書を使って勉強をしていく中で、基本を確認しながら、国語の本質や本文を理解するための読み方も同時に学ぶことができます。
国語の勉強をする上で、欠かすことのできない一冊です。
現代文のおすすめ問題集3選


ある程度本文の読解力が身につけば、次は問題を解くことで確認してみましょう。
この時、「設問の読解力」「解答作成の力」を養うよう意識しながら問題を解きましょう。
ただ、本文を理解しても解答を書く際に、真の解答からずれてしまうことがあります。
そうしたミスをなくすためには、練習を積むことが大切です。
おすすめ問題集①:現代文基礎問題精講
ページ数 | 192ページ |
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出版日 | 2019/7/16 |
レベル | 基礎~標準 |
こんな人におすすめ | ・現代文の勉強を始めたばかりの人 ・ロジカルに問題を解けるようになりたい人 |
「現代文基礎問題精講」は問題集全体に無駄がなく、とても見やすいレイアウトです。
問題も新しいものを取り入れているため、時代に合わせた問題の変化についていくことができます。
また、入試現代文を攻略する方法をロジカルに説明してくれているため、システマティックに国語の問題を解けるようになります。
入試現代文対策をし始めたばかりの人におすすめの一冊です。
おすすめ問題集②:船口の最強の現代文記述トレーニング
ページ数 | 221ページ |
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出版日 | 2018/12/11 |
レベル | 標準 |
こんな人におすすめ | ・国公立大学志望の人 ・本文は理解できているのに、点数が伸び悩んでいる人 |
「最強の現代文 記述トレーニング」は、3つ目に必要な力、「解答作成の力」を詳しく解説した一冊です。
「解答作成の力」は意識的に養うことが必要なため、本書は国語力向上に重要な役割を果たす本であるといえます。
また、解答作成のノウハウを学ぶと、センターのような選択肢問題も、解答の形をヒントにどの選択肢が解答としてふさわしいのか選別する力も身につきます。
本文の要旨を理解できるようになり、読解ができるようになってきた人にも、おすすめです。
おすすめ問題集③:現代文と格闘する
ページ数 | 342ページ |
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出版日 | 2016/6/1 |
レベル | 標準~発展 |
こんな人におすすめ | ・難関大学志望の人 ・読解力を難関大合格レベルにあげたい人 |
「現代文と格闘する」は全体を通してややレベルの高い問題集です。
難解ではあるものの、本書を使えばどのようにして問題から本文の要旨を理解すればよいのかを理解し、そこから設問に対して重要な要点を抜き出す力を養うことができるようになります。
内容の理解を実際の得点にどのようにつなげていけばよいのかを学ぶことができるおすすめの一冊です。
まとめ
最後に、今回ご説明した「国語に必要な力」についてもう一度まとめます。
- 設問の読解力
- 本文の読解力
- 解答作成の力
国語というのは、ただやみくもに文章を読み、問題を解くだけでは成績をあげることが難しい科目です。
しかし、正しい勉強方法を用いて目的に合った本を使用して勉強をすることで、確実に点数アップが狙える科目でもあります。
つまり、対策が大いに可能な科目なのです。
今回、特に3つの力、「設問の読解力」「本文の読解力」「解答作成の力」に注目して、お話をさせていただきました。
これは国語においてとても重要な基礎力となるので、ここで紹介させていただいた参考書・問題集を使って、しっかりと着実に身につけていきましょう!
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