
共通テストって定期テストや二次試験とどこがちがうの?



共通テスト数学で高得点をとりたいけど、普段の数学の勉強はどうすれば良いの?
昨年度からセンター試験にかわって導入された共通テスト。
共通テストの得点は出願大学にも大きく関わり、目標点をとることが大学合格への第一歩とも言えます。
ただそうは言っても実際にどのような対策をすればいいのかわからない人も多いはず。
そこで今回は、共通テスト前の対策方法と、普段の数学の勉強で共通テストにむけて意識するべきことを解説します。
- 共通テストの特徴
- 共通テスト対策にむけた日ごろの勉強法
- 本番前に対策の方法
- センター試験数学得点率9割越え
時間・計算・解法(使う公式と流れ)の全てにおいて、なんとなくで問題演習に取り組まない!
共通テスト数学の傾向


数学の共通テストは次のような特徴が予想されます。
- 計算力と判断力に加え、読解力や思考力を必要とする問題の増加
- 1つの問題に関して複数の解法を考えさせるような誘導
- 日常生活で扱われるデータ等に基づいた問題
- IAとIIBいずれも偏りのない出題と分野ごとの融合問題
テスト本番で高得点を目指すには、これらの問題を解く力を身につけておく必要があります。
共通テスト数学でおさえるべき4つのポイント


次に、これまでの傾向を踏まえた上で、共通テスト数学でおさえておくべきポイントについて解説していきます。
ポイント①:計算のスピードと正確性
センター試験と同様に問題数は多く、複雑な計算を要する問題も出題されます。
解き方は正しかったのに、



計算間違いで正解できなかった…



途中の計算でつまずいてそれ以降の問題が解けなかった…
こうなってしまうととても悔しいですよね。
計算力は確実に身につけなければならない力です。
積分の面積を求める問題では特に計算力が問われる事が多いです。
積分計算でつまずく事が多い人は、問題集を用いて計算練習を多く取り入れましょう。
ポイント②:問題文や資料を素早く正確に理解し、用いる解法を判断する力
共通テストで最も問われている力が読解力と言えます。
共通テストはセンター試験と比較して問題文が長くなっています。
そのため、問題文を一度読んだだけで問題文のポイントや問われている事を正確に理解することが重要です。
また、会話文や資料を多く用いた問題も増えるでしょう。
問題に書かれている情報は正解を導くヒントとなっているので、すばやく必要な情報を選んで使うこともとても重要です。
今後共通テストのデータの分析では
- データを変えた時の値の変化の仕方を考える問題
- データの取捨選択が必要な問題
これらの問題が増加すると考えられます。
データの分析の対策はおろそかになることが多いので注意しましょう。
ポイント③:誘導にのって解く力
定期テストや二次試験と大きく異なるのは、解答の誘導がある点です。
誘導がついているから簡単だと考えている人も多いと思います。
もちろん全く解法が思いつかないという心配はないですが、自分が思いついてない解法で誘導が作られている場合もあります。
さらに共通テストでは、複数の解法を考えなければいけない問題や、間違った解法の訂正をする問題の出題も増えると予想されます。
そのため、いかに「上手く誘導にのって解答を進めるか」が時間内に正解を導くうえで重要になってきます。
共通テストの確率では
- カードとサイコロが絡む
- じゃんけんと点数でゲームを進める
このように少し複雑な試行の確率を考えさせる問題が増えるでしょう。
- 区別する?しない?
- 試行全体で考える?1つずつ別々に考える?
これらのことを混乱しないように、誘導の考え方を読み取りながら計算を進めていく必要があります。
ポイント④:時間を考えて次に進む判断力
数学の問題は大問の最後に近づくほど難しいことが多いです。
誘導がある共通テストでは特に、正解にたどり着くまでの考え方や式変形の過程が問われています。
そのため、最後の穴埋めが最も難しい場合がほとんどです。
もちろん時間内に全て解くことが出来れば一番良いのですが、途中の計算で止まってしまったり、最後が分からなかったりということも考えられます。
特に、分かりそうで分からない問題を粘って考えたくなる気持ちは分かります。
ですが、限られた時間の中で多くを正解するには、一度飛ばして次の大問に進むという判断がとても大切です。
1つの大問に時間を使いすぎると、取れるはずの点数を落としてしまう可能性があります。
共通テスト数学の対策法【日常学習編】


ここからは日ごろの勉強ですぐに実践できる、共通テスト数学の対策法についてご紹介していきます。
公式とその使い方を正確に覚えて使う
なんとなく覚えている公式を使ったり、解き方を覚えたりして問題を解いていませんか?
公式は正確に覚えなければ意味がありません。
- 使える条件が何なのか
- 何故その問題にその公式を使うのか
- 逆に使えない場合はどういう場面か
このように、細かいところまで覚えて確認しながら使うように心がけましょう。
数列は似たような公式が多く、どれを使えば良いか分からないと感じている人が多いと思います。
共通テストでは見たことの無い数列の出題が増加すると考えられるので、どの場合にどの公式を使うかをしっかりと理解しておくようにしましょう。
よりよい解法がないか解答を見て確認する
先ほどもお話ししたように、共通テストでは誘導されている解法が分からなければ正解にはたどり着けません。
問題を解く時はまず自分の解答を最後までしっかりと作りましょう。
どんな問題であっても、式変形や因果関係が成り立っているかを確認しながら解答を書き、途中式を省きすぎないようにすることも大切です。
そして答え合わせの際は、以下の2点を徹底的に確認しましょう。
- 自分の解答に間違いや不足が無かったか
- 他に良い解法がなかったか
当たり前のことを積み重ねることが肝要です。
速く正確に計算できる方法を考えながら問題を解く
同じ問題でも計算方法は人それぞれです。
どうすれば自分が最も速く正確に計算できるかを考えて試しながら問題演習に取り組みましょう。
計算過程をどのくらい書くか、どこまで暗算するかなど、考えることはたくさんあります。
また、積分公式や因数分解の公式など覚えておけば計算が簡単になるものが解答には書かれています。
それらもしっかりとチェックしましょう。
計算を楽にする公式は覚えておくことをおすすめします!
- 計算が速くなる
- 簡単に解ける
- 計算ミスを減らせる
などメリットがたくさんあります。
苦手な分野を克服する
誰にでも苦手な分野はありますよね。
しかし共通テストではどの分野も偏りなく出題されます。
苦手な分野があると点数を失うだけでなく、その不安が大きな緊張や失敗につながってしまいます。



選択問題はどれを解くか決めているから大丈夫!
と思う人もいるかもしれませんが、どの問題が解きやすいかは毎年異なります。
苦手な分野の克服は二次試験にもつながるので、共通テストまでに逃げずに取り組みましょう。
共通テスト数学の対策法【本番直前編】


本番を目の前にやれることはまだまだあります。
最後は日ごろの学習に加えて、テスト本番前にもできるおすすめの共通テスト対策をご紹介します。
時間を測って本番を想定して解く
共通テストの対策として、過去問や予想問題を解く人がほとんどだと思います。
共通テストのポイントでもお話ししましたが、時間配分はとても大切です。
大問ごとに時間配分を決めて本番の時間を想定して解きましょう。
このときは、マークの時間も入れて測ることも大切です。
マークミスで点数を落とすことがないように、練習の時からマークシートは使うようにしましょう。
本番直前の時期は毎日少しずつでも時間を測って問題を解くと、計算が速くなった、ミスが減ったなど力が着いているのを実感できると思います。
まとまった時間が取れない場合は、大問を1つずつ分けて解くのもおすすめです。
15分ほどあれば解くことができ、より時間への意識も付きます。
苦手分野の対策にもおすすめの方法です。
選択しなかった問題も後から解く
対策④の内容とも被りますが、選択問題の中で時間内に解かなかった問題も、採点後でも良いので解くようにしましょう。(※ⅡBの確率分布はのぞく)



今回はこっちを解いた方が点数が良かった!
などということも起こり得るため、本番に活かすことが出来ます。
また、苦手な分野だったとしても問題演習を重ねると、「前より得点が取れた」などと感覚も変わってくると思います。
解けた時の感覚は本番までに大事にしましょう。
センター試験の過去問や予想問題を上手く活用する
「過去問が少ないからどう対策すれば良いか分からない…」と思っていませんか?
たしかに共通テストの過去問は少ないですが、センター試験の過去問が使えないことはありません。
センター試験の過去問を使って計算練習や苦手な分野の演習をする
→ 予想問題で全体をまとめて解く
このように工夫して勉強しましょう。
少し難しい問題を解きたい場合は、センター試験の追試験の問題にも取り組むと良いでしょう。
なんとなく毎日問題を解いていたら本番直前になってしまったということがないように、予想問題と過去問の順番などを考えて予定を立てましょう。
各予備校で行われる模試もひとつの目安にすると良いと思います。
共通テスト数学対策まとめ
最後に今回の記事でご紹介した共通テスト数学の対策法をもう一度おさらいします。
- 公式とその使い方を正確に覚えて使う
- よりよい解法がないか解答を見て確認する
- 速く正確に計算できる方法を考えながら問題を解く
- 苦手な分野を克服する
- 時間を測って本番を想定して解く
- 選択しなかった問題も後から解く
- センター試験の過去問や予想問題を上手く活用する
時間、計算の正確さを意識しながら問題を解く。
そして公式の使い方、解答の流れが正しいかを意識しながら解答・解説を見る。
これらをぜひ、今後の勉強に取り入れてみてください。
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