高校数学の「わからない」を解消する方法を紹介|苦手意識を克服しよう

高校に入って急に数学がわからなくなった…

そもそも何がわかってないのかもわからないんだけど…

高校に入った途端、数学の授業についていけなくなってしまったという方も多いのではないでしょうか。

本記事ではそんな学生さんに向けて、数学の「わからない」を解消するための方法をまとめます。

すぐに実践できる内容ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

本記事で分かること
  • 数学がわからなくなる原因
  • 数学の「わからない」を克服する方法
  • 数学のわからない問題への対処法
執筆者の実績

センター試験数学得点率8割超

本記事でいちばん伝えたいこと

数学の「わからない」を解消するためには、着実にステップを踏むことが最も大切!

目次

数学がわからなくなる原因

そもそも数学を難しく感じる原因はどこにあるのでしょうか。

ここでは5つご紹介します。

原因①:授業のスピードについていけない

高校数学は中学までの数学と比べると、学習量が大幅に増え、難易度も急激にアップします。

それに伴い、学校の授業の進むスピードもあがります

そのため、高校に入って、

ノートをとるのに必死で先生の話を全然聞けていない。

授業中に行う演習で最後まで解けずに終わってしまう。

上記のような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

授業のスピードについていけなくなると、それだけ内容の理解が遅れてしまうことになります。

こうした環境の変化が、数学がわからなくなる大きな原因となることがあります。

板書が大変で授業についていないという人は、授業中のノートの取り方を工夫してみてください。

おすすめの板書術
  • 使う色の数は1色のみ
  • メモのようなイメージで板書をとる
  • ノートをキレイにとることにこだわりすぎない

原因②:勉強時間が確保できていない

数学がわからなくなる原因として、そもそも勉強時間が確保できていないケースがあります。

自分ではやっているつもりでも、振り返って確認してみると実際には思っていたほど勉強時間が取れていない。

高校に入ると他の科目の勉強にも時間が取られることもあり、そういった状態ではなかなか点数UPは見込めません。

しかし、単に勉強時間が足りないことが原因で点数が取れていなくても、点数が低い状態が続けば

自分は数学が苦手なんだ

と誤った認識をしてしまいます。

何かを身につけるためには最低限の「量」が必要不可欠です。

苦手意識を持つ前に、まずは数学と冷静に向き合ってみましょう。

原因③:時間の使い方を間違えている

次にご紹介するのは、勉強時間はしっかりと確保できているけど時間の使い方を間違ってしまっているケースです。

勉強の「量」を増やすというのは、ただ単純に勉強時間を増やせばいいというわけではありません。

具体的には次のようなものがNG例としてあげられます。

  • 時間をかけてそれほど使わない数学のまとめノートを作成する
  • わからない問題をひとりで長時間考え続ける
  • 既に解ける問題を繰り返し解く

もちろん時と場合によりますが、上記であげた内容はほとんどの場合時間のロスにつながります。

後ほどおすすめの学習ステップを紹介しますが、時間は限られているからこそ、その使い方を工夫する必要があります

最低限の努力で最大限の成果をあげられるように意識してみてください。

原因④:つまずいている場所が明確になっていない

同じ「わからない」でも、人によってそのレベルや意味は異なります。

しかし、「数学がわからない」と話す人の中には、自分が「そもそも何がわかっていないのかがわからない」という状態の人をよく見かけます。

例えば、どこを怪我しているかわかっていない状態で怪我の治療にあたるのは難しいですよね。

それと同じで「わからない」という状態も「何がわかっていないのか」が明確にならないと解決することは難しいです。

問題点を洗い出してみると、思っていたより大したことなく、苦手意識を払拭できたというケースもあります。

そのため、まず自分がどこでつまずいているのかをはっきりさせることから始めてみましょう。

洗い出し方の例
  • 数列:基礎はわかるが応用ができていない
  • 二次関数:意味は理解できているが問題を解くとなるとできない
  • 三角関数:そもそも公式の意味がわからない etc…

原因⑤:そもそも数字・計算・文章読解が苦手

人は誰しも得意・不得意があると思います。

そのため、純粋に数字や計算、文章読解が苦手で「数学がわからない」と感じてしまう方もいるかと思います。

しかし、そうした場合でも日々の学習の積み重ねによって、「わからない」という状態を少しずつ解消させることができます。

苦手を苦手のまま放置するのではなく、できるようになるためには何をすべきなのかを考える癖をつけてみてください。

そうすれば少しずつ問題解決への糸口は見えてきます。

数学の「わからない」を克服する方法

ここまで数学がわからなくなる原因について解説してきました。

ここからは具体的に数学における「わからない」を克服する方法をご紹介します。

方法①:確実に勉強時間を確保する

まずは数学の勉強を行うための時間の確保が必要になります。

そんなの当たり前じゃん!

と思う方もいるかもしれません。

ただ、たまたま空いた時間で勉強をするのと、意識的にとった時間で勉強するのとでは大きく意味が異なります。

なぜなら勉強の苦手を克服するためには断続的ではなく、継続的な勉強が有効だからです。

つまり、短い時間でも毎日継続して時間を確保するために、あらかじめスケジュールを立てておくことが大切です。

記憶に関するメソッドはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

方法②:友達・先生に質問する

数学がわかるようになるためには、問題演習が欠かせません

演習後は答え合わせをし、解答や解説を読んでも理解できない問題は塾や学校の先生に質問しましょう。

・1人で10分考えてもわからないものは質問する。

などあらかじめ自分でルールを作っておくと、時間を有効に使うことができますし、質問への抵抗も少なくなります。

また、友人と勉強の進め方やスケジュール管理についても話をすると、新たな気づきがあるかもしれません。

方法③:適切な学習ステップを踏む

数学の「わからない」を克服するためには、正しいステップで学習を進めることが大切です。

おすすめの学習サイクルは下記の通りです。

STEP
公式などの理解
STEP
基礎演習
STEP
応用演習
STEP
復習
STEP
次の単元に移動
STEP
STEP1~STEP5を繰り返す

基礎が固まっていない状態で応用問題を解いてしまうと、数学に苦手意識を抱く原因となってしまいます。

まずは教科書の基本的な内容を理解するところから始め、基礎問題で確実に力をつけましょう。

1つ注意点として、このサイクルはスピード感を持って回すようにしてください

それぞれ初めから完璧な状態を目指すのではなく、ある程度できるようになれば思い切って次のステップに進みましょう。

もしどうしても行き詰まってしまった場合には、落ち着いて1つ前のステップに戻れば大丈夫です。

また、それぞれの単元の理解度によってサイクルの開始位置は調節してみてください

方法④:欲張ることをやめる

いざ学習を始めると、ついついあれもこれもと欲張ってしまいますよね。

ただ、この欲張りな学習スタイルをとってしまうとなかなか数学が”わかる”状態にはなりません。

使用する参考書は極力絞り、学習する範囲も自分がわからない箇所を優先的に進めるようにしてください。

繰り返しになりますが、時間の「」だけでなく「使い方」に重きをおくことが大切です。

方法⑤:成長を実感できるよう工夫する

数学の学習を継続的に行うためには、モチベーション管理もとても大切です。

そのために、日々の成長が目に見えて実感できるようにしておくことをおすすめします。

方法はどんなものでも構いません。

・解いた問題の数をカレンダーに毎日記録する
・計算で使ったルーズリーフを貯めていく
・復習が終わった模試の問題をノートに貼る

自分が成長を実感できるスタイルをみつけて実践してみてください。

また、学習を行う時期と結果が出る時期にはタイムラグがあることもあらかじめ頭に入れておいてください。

数学でわからない問題に遭遇した時の対応方法

ここでは、数学でわからない問題に直面した際の対応方法について解説していきます。

STEP1:制限時間を決めて自分で考える

まずは教科書や参考書などは何も見ず、自分で解き方を考えてみましょう

それまでの自分の知識の範囲の中で可能な限り正解に近づいてみてください。

この際、必ず「10分だけ自力で考える」など制限時間を設定するようにしてください。

時間のロスを減らすことにもつながりますし、制限時間があるからこそ、より集中して考えることができるようになります。

STEP2:解答・解説を確認する

STEP1で設定した制限時間を迎えたら、次に解答・解説を確認します。

解答・解説を確認する際は、正解・不正解だけでなく、そこに至る過程が合っているかどうかまで確認することが大切です。

解答が合っていても考え方が間違っていた場合、当然ながらその問題は重きをおいて復習する必要があります。

逆に、解答が間違っていても途中まで考え方があっているのであれば、復習はそこから先を行えば良いのです。

また、解答・解説を読んでいて知識が抜け漏れている箇所がある場合には教科書参考書も合わせて確認しましょう。

STEP3:理解できなかった部分を聞きにいく

解答。解説を読んでも理解できない箇所がある場合には、先生や友人に聞きにいくようにしましょう。

一度真剣に考えた問題は、仮に最初から解けなくても理解した後に定着しやすくなります。

少し考えて難しそうだからとすぐに人に聞くのではなく、制限時間を決めて自分で試行錯誤をする時間を作ることが大切です。

そして、自分だけでは理解できないと思えば思い切って質問に行くようにしましょう。

STEP4:もう一度問題を解き直す

STEP3までで問題の解き方を理解できれば、もう一度その問題を解いてみましょう。

解答・解説で確認した内容や、友人・先生に教わった内容を思い出しながら、自分自身の力で答えを導くことができるか確認します。

このSTEPを怠ると「わかったつもり」の状態のまま終わってしまうため、必ず再度問題を解く時間は設けるようにしてください。

Q&A

数学に関するQ&Aをまとめます。

どうしても数学の苦手意識が克服できない場合はどうすればいいですか?

数学を頑張る目的を一度整理してみると良いです。大学受験に合格するための手段として必要なのであれば残念ながら割り切って努力を続ける必要があります。

数学の問題集や参考書はどのように使えばいいですか?

解けなかった問題に印をつけておき、解けるようになれば別の印を上からつけるなどしておくと、既に解ける問題を何度も解くようなことをしなくて良いですし、最初にわからなかった問題がどれなのかを後で確認することもできます。

数学のわからないところがわかりません。どうすればいいですか?

最もおすすめなのは、模試を受験してその結果を確認する方法です。模試の成績表には多くの場合、単元や問題ごとの理解度が細かく記載されています。その内容を基に自分の弱点や強みを把握して、それに沿った学習スケジュールを引いてみてください。

まとめ

最後に本記事で紹介した数学の「わからない」の克服方法をまとめます。

  • 確実に勉強時間を確保する
  • 友達・先生に質問する
  • 適切な学習ステップを踏む
  • 欲張ることをやめる
  • 成長を実感できるよう工夫する

1つ1つ確実にステップを踏めば、数学の「わからない」は解消させることができます。

本記事がそのお役に立てば幸いです。

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この記事を書いた人

ベストプランのWebメディア運営者。立命館大学卒。個別指導塾の講師経験有り。

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