【定期テスト対策】日本史の勉強法|3ステップ勉強法を徹底解説

日本史のテストはいつも前日に徹夜で乗り切ってます…

単語だけ覚えとけば何とかなるでしょ!

日本史に苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか。

定期テストは前日に徹夜して、赤点をギリギリ回避…。

中にはそんな修羅場を経験した人もいるのでは?

今回は日本史が苦手な人のために、定期テスト対策の勉強法を3ステップに分けてご紹介。

さらに、おすすめの参考書や問題集も紹介します。

この記事を読めば、テスト前日に徹夜する必要はなくなります!

本記事で分かること
  • ベストな参考書は教科書
  • 単語の暗記より流れの理解
  • インプットアウトプットの両立
執筆者の実績
  • 定期テストほぼ毎回9割越え
  • 日本史好き
本記事で一番伝えたいこと

①教科書を読んでインプット
②穴埋めノートで理解度チェック
③一問一答でアウトプット
の3ステップ黄金サイクルで学習しよう!

目次

日本史を学ぶ上で大事な事

具体的な勉強法を学ぶ前に、まずは日本史を学習する人が陥りがちな誤解を解いておきましょう。

今から説明することを知っておくだけで、学習の効率は何倍にも跳ね上がりますよ。

日本史は暗記科目ではない

日本史ってぶっちゃけ、暗記科目だよね!

この男の子のように考えている人はいませんか?

良い機会なのではっきり断言します。

日本史は暗記科目ではありません。

覚えることがちょっと、他の科目より多いだけです。

それを暗記科目って言うんじゃ…?

確かに日本史には多くの覚えるべきことがあります。

ただ、考えてみれば「暗記」は何かを始める上で、必要不可欠なものだと思いませんか。

例えば皆さんがゲームをする時、操作方法を覚えますよね。

操作方法が分からないと、そもそもゲームを始められません。

自由にキャラクターを動かせるようになって初めて、ゲームのクリアを目指せます。

それと同じように、語句や人物名を覚えなければ日本史は学べません。

つまり、語句を暗記することは日本史学習の「前提」であって「本質」ではないのです。

ぼくが日本史を暗記科目と言わない理由はここにあります。

日本史の本質は流れの理解

先ほど語句の暗記は、日本史の学習の前提であると言いました。

では日本史の学習の本質は何なのでしょうか。

それは「流れを理解すること」です。

語句や人物の名前を覚えただけでは、知識は1つ1つの点のまま。

それらの点を関連付け、1つの線にすることが日本史の勉強の目的です。

この1つの線にする作業が「流れの理解」なのです。

具体的な勉強法はまた後ほど解説します。

暗記ばかりでつまらなかった日本史の勉強は今日で終わりにしましょう。

1つの壮大な物語を読むように、きらめく歴史の流れに思いを馳せてみませんか?

インプット・アウトプットの両立

日本史の勉強と言えば、語句の暗記を思い浮かべる人がほとんどでしょう。

ですが、勉強の基本はインプット・アウトプットの両立です。

インプットとは暗記や理解をするための勉強のこと。

一方アウトプットとは覚えたことを思い出したり、問題を解いて再現する勉強のことです。

日本史の勉強で言えば、インプットは教科書の通読で、アウトプットは一問一答などでしょうか。

一度記憶したものは、そのままではすぐに忘れ去られてしまいます。

何度も思い出し、復習することでようやく定着するのです。

インプットとアウトプットをバランスよく行うことが、効率の良い勉強法と言えるでしょう。

真のテスト対策は日々の授業から

定期テストが近づいてくると、テスト対策をしますよね。

定期テスト対策の目的は大きく2つあります。

  1. 自分が苦手なところの再確認
  2. 忘れてしまっているところの再暗記

基本的に、定期テストでは学校の授業でやっていないことは出題されません。

一度学んだことだけが出題されるわけです。

前提として、授業で習ったところは理解して覚えているはず。

ですが、人の記憶は完璧なものではありません。

時間が経てば忘れてしまっていることもあるでしょう。

ですので必然的に、定期テスト対策の目的は再確認や再暗記となるのです。

テスト直前に新しいことを1から学習していては、到底時間が足りません。

日々の学習にはそれぞれ違う目的があります。

日々の学習の目的
  • 授業・・・新しいことを学ぶ、理解する
  • 宿題・・・授業で学んだことを復習する、分からないところを発見する
  • 塾・・・自分の苦手を克服する
  • テスト対策・・・苦手な分野の再確認、忘れていたところを再暗記

新しいことを学び、理解するのは毎日の学校の授業でやるべきことです。

極端な話ですが、日々の授業を完璧にこなしている人はテスト勉強は必要ありません。

真のテスト対策は毎日の授業から始まっています。

テスト直前に少し再点検する時間があれば大丈夫、という状況を目指しましょう。

とは言え、テスト直前で少しでも効率よく暗記したい…。

という方もいると思います。

そんな方はこちらの記事も参考にしてください。

日本史の3ステップ勉強法

日本史に対する誤解が解けたところで、定期テスト対策のための勉強法を学んでいきましょう。

難しいことは何もありません。

誰でもできる、たった3つのステップで定期テストを攻略しましょう!

日本史の3ステップ勉強法の概要

ぼくが言う「日本史の3ステップ勉強法」とは以下の3ステップです。

STEP
教科書を読んで流れの理解
STEP
穴埋め問題集で理解度チェック
STEP
一問一答でアウトプット

まずは教科書を読んで、日本史の「流れを理解」します。

教科書を読むのが嫌いな人も多いかもしれませんが、教科書を読まずして日本史は勉強できません。

教科書を読む際のポイントをこの後で解説しますので、テスト2週間前までに一度、教科書のテスト範囲をざーっと読んでみましょう。

教科書を読んだら次は穴埋め問題集で理解度をチェックしましょう。

このステップでは「記憶の定着」と「理解の確認」を目標にします。

少しでも不安がある箇所は、もう一度教科書に戻り「流れの理解」に取り組みましょう。

最後の3ステップ目では、一問一答でアウトプット練習を重ねます。

「ただ知っている知識」と「テストで使える知識」は全くの別物です。

ステップ2までで得た知識を、アウトプット練習によって「使える知識」に磨き上げるのがステップ3の目標です。

それでは、各ステップについて詳しく勉強法を確認していきましょう。

STEP1:教科書を読んで流れの理解

STEP
教科書を読んで流れの理解
STEP
穴埋め問題集で理解度チェック
STEP
一問一答でアウトプット

改めて、ステップ1の勉強法は「教科書を読んで流れを理解する」ことです。

日本史における「流れ」とは、なぜそうなって、その後どうなったのかです。

そして流れを理解するために必要なのは、教科書を読むことです。

日本史の教科書は文字が多く、文章も難しいので苦手という人も多いですよね。

ですが、教科書こそが誰もが使うべき黄金の参考書です。

ぼくは最悪、教科書さえ読んでおけば何とかなるとまで思っています。

それくらい教科書を読むことのメリットは大きいです。

教科書を読むときのポイントを3つ紹介します。

  1. 小学生にも分かるような言葉で言い換えながら読む
  2. 出来事は5W1Hを中心に整理する
  3. 理由と結果も一緒に確認する

順に説明します。

小学生にも分かるように言い換える

教科書ってやたらと難しい言葉を使ってますよね。

下手な睡眠用BGMよりも催眠効果がある気がします。

そのせいか、教科書を読むことを嫌がる人も多いはず。

教科書を読むときは思い切って難しい言葉は無視して、簡単な言葉に言い換えながら読んでいきましょう。

目安は小学生にも伝わるくらいのレベルです。

そうすると、思ったよりも教科書の内容が難しくないと感じるはずです。

教科書を読むときの目的は流れを理解することです。

流れを理解するだけなら、難しい言葉なんて必要ありません。

5W1Hを意識して整理する

日本史の語句は5W1Hを意識して学習しましょう。

5W1Hとは、いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)のことです。

歴史上の出来事などは、この5W1Hを意識することで理解しやすくなります。

鎌倉幕府滅亡を例にとって考えてみましょう。

いつ・・・1333年
どこで・・・鎌倉と京都で
誰が・・・足利尊氏、新田義貞ら御家人たちが
何を・・・鎌倉幕府を
なぜ・・・幕府に不満を持ったから
どのように・・・鎌倉と六波羅探題を攻め滅ぼすことで

今回は簡潔に書きましたが、必要に応じてもっと深く書くこともできるはずです。

全ての出来事を5W1Hで整理するのは難しいですが、流れを理解するのに役立つと思います。

ぜひ教科書を読むときに意識してみてください。

理由と結果はセットで覚える

もう一つ日本史を学習するときに意識してほしいのは、理由と結果をセットで覚えることです。

全ての出来事には、理由と結果が存在します。

そして理由と結果を通じて、全ての出来事は1本の線で結ばれます。

理由と結果を学ぶことが、日本史の流れを理解するということなのです。

上と同じように、鎌倉幕府滅亡を例にとって考えてみましょう。

なぜ鎌倉幕府は滅亡したのか?
⇒蒙古襲来や分割相続で生活に困った御家人たちは、幕府の方針に不満を募らせていたから。

鎌倉幕府が滅亡した結果、どうなったか?
⇒後醍醐天皇が建武の新政を行い、南北朝時代に突入した。

「鎌倉幕府滅亡」という1つの点が、理由と結果を通じて、「蒙古襲来」や「建武の新政」といった別の点と結ばれました。

このように理由と結果を考えることで、日本の歴史を1つの大きな線にすることができるのです。

STEP2:穴埋め問題集で理解度チェック

STEP
教科書を読んで流れの理解
STEP
穴埋め問題集で理解度チェック
STEP
一問一答でアウトプット

教科書を読んで流れが理解出来たら、理解度をチェックしてみましょう。

これには教科書に準拠した、穴埋め問題集を使います。

穴埋め問題集の使い方は簡単です。

まずは教科書を1,2ページ程度、キリが良いところまで読み終えましょう。

次に穴埋め問題集に、覚えた知識を思い出しながら穴埋めをしていきます。

思い出せなければすぐに教科書に戻り、もう一度読み直しましょう。

この時に注意してほしいのは、教科書を丸写ししないことです。

必ず教科書を閉じてから穴埋め問題集に取り掛かりましょう。

STEP3:一問一答でアウトプット

STEP
教科書を読んで流れの理解
STEP
穴埋め問題集で理解度チェック
STEP
一問一答でアウトプット

テスト3日前くらいになったら、一問一答を解き始めましょう。

この時、問題を解くだけでなく、語句の補足説明などを頭の中で行いましょう

具体的には、語句に対して5W1Hの情報や、理由と結果などを補足します。

そうすることで、「知っているだけの知識」が「テストで使える知識」にレベルアップするのです。

単に語句を覚えているかの確認をしても意味がありません。

その語句に対して、どれだけ多くの情報を持っているかを確認しましょう。

思い出せなければ当然、教科書に戻り前後の流れを含めて復習します。

日本史の勉強は、教科書に始まり教科書に終わるのです。

やってはいけないNG勉強法3選

ここからはいくらやっても効果が出ない、NG勉強法を紹介します。

日本史の点数がなかなか上がらない皆さん。

うっかりこんな勉強法をやってしまっていませんか?

徹夜で丸暗記

ここまで読んできた人には言うまでもありませんが、テスト前日に徹夜で丸暗記するのは止めましょう。

徹夜で暗記するのは非常に効率が悪いです。

記憶というものは、中長期間で繰り返しアウトプットすることで定着します。

また、睡眠が記憶の定着に役割を果たすとも言われています。

この2点から考えて、徹夜で暗記はNG勉強法と断言できるでしょう。

そもそも、歴史の流れを理解するためには、1日や2日では全く時間が足りません。

テスト前日に慌てることがないよう、すでに説明した3ステップ勉強法を駆使して早いうちから勉強を始めましょう。

そしてテスト前日は早めに就寝し、しっかりと睡眠をとることも大事なテスト対策の1つです。

一問一答のみで勉強

先ほど一問一答を使った勉強法を紹介しました。

ですが、流れの理解を無視して一問一答だけで勉強するのは止めましょう。

繰り返しになりますが、日本史の勉強の本質は流れを理解することです。

一問一答では単語の暗記はできても、流れの理解は到底できません

流れの理解が伴わないまま覚えた語句は、応用の利かない、いわば死んだ知識なのです。

アウトプット練習に便利な一問一答も、使い方を誤れば立派なNG勉強法です。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

一問一答はテスト直前のアウトプット練習のみに使うようにしましょう。

まとめノート作り

最後に紹介するNG勉強法は、まとめノート作りです。

初めに言っておきたいのですが、まとめノート作りをしてはいけないわけではありません。

しかし、一歩やり方を間違えると、最悪のNG勉強法になってしまうのです。

そもそもまとめノートを作る目的は何でしょうか。

それは難しい箇所を、自分なりに理解しやすいように整理するためです。

すでに教科書はかなり分かりやすく書かれています。

この後紹介する参考書には、教科書よりもっとかみ砕いて説明されています。

それらを差し置いて、自分で新たに作ったまとめノートは、果たして本当に分かりやすくまとめられているでしょうか。

大半の場合は作ってから、「やっぱり必要なかった」と後悔するでしょう。

そこで、まとめノートを作るときに気を付けてほしいのは以下の2点です。

まとめノート作るときの注意点

  • 時間をかけすぎない
  • 作ったことに満足しない

まとめノートを作るのは、自分がどうしても理解できない箇所に絞り、必要最低限の努力で作るようにしましょう。

定期テスト対策に役立つ参考書・問題集

ぼくが学生時代に使っていた教材を紹介します。

どんな人におすすめかも紹介するので、当てはまると思った人はぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

詳説日本史

ページ数454ページ
出版日2017/1/1
レベル基礎~難関
こんな人におすすめ日本史を学ぶすべての人

詳説日本史」は日本史の教科書としては王道の教科書です。

いわゆる「山川の教科書」です。

学校で使っている人も多いのではないでしょうか。

資料や美術品も写真付きで掲載されており、これ一冊で日本史の学習が完結するといっても過言ではありません。

強いて言えば、表現が少し堅いので読むのが大変に感じるかもしれません。

定期テスト対策から難関大受験まで幅広く活用できる教科書です。

詳説日本史 ノート

ページ数258ページ
出版日2017/3/11
レベル基礎~標準
こんな人におすすめ・定期テストで6割以上取りたい人
・手を動かしながら学習したい人

詳説日本史ノート」は先ほど紹介した、詳説日本史の流れに沿った穴埋め形式のノートです。

使うときは必ず、詳説日本史とセットで使用しましょう。

教科書の副教材として、日々の自宅学習や定期テスト対策におすすめです。

山川 一問一答日本史

ページ数312ページ
出版日2019/12/21
レベル基礎~発展
こんな人におすすめ・定期テストで6割以上取りたい人
・語句の暗記が苦手な人

続いては「山川一問一答日本史」です。

こちらも先ほど紹介した詳説日本史に準拠した一問一答の問題集です。

教科書に掲載されている約4,600語が一問一答形式で学べます。

また、語句の重要度に応じて3段階にレベル分けされているので、定期テスト対策から大学受験対策まで幅広く対応できます。

日本史B 一問一答【完全版】2nd edition

ページ数440ページ
出版日2013/7/19
レベル標準~難関
こんな人におすすめ・大学受験で日本史が必要な人
・よりレベルが高い問題集が欲しい人

東進ブックスから出版されている「日本史B一問一答【完全版】」です。

山川の一問一答よりも問題数が多く、より大学受験向けの教材となっています。

それぞれの語句は大学入試頻出度で4段階に分かれています。

定期テスト対策だけでなく、大学受験でも日本史を使う人におすすめです。

石川晶康 日本史B講義の実況中継

ページ数362ページ(原始~古代)
出版日2015/4/23
レベル標準~発展
こんな人におすすめ・定期テストで8割以上を目指したい人
・講義形式の参考書が好きな人

日本史参考書の中でも特に有名なのが、この「実況中継シリーズ」です。

時代ごとに、「原始~古代」など全4巻で構成されています。

予備校での講義を基に作られているため、授業を聞いているように読むことができるのが特徴です。

教科書では理解できない部分があった人や、読みやすい参考書を探している人におすすめしたいシリーズです。

金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本

ページ数200ページ
出版日2015/3/19
レベル基礎~標準
こんな人におすすめ・定期テストで平均点以上を目指したい人
・日本史学習の土台を固めたい人

東進ハイスクールの有名講師である、金谷俊一郎先生による本シリーズ

文化史まで含め、全4巻で構成されています。

タイトルにもある通り、日本史の「なぜ」と「流れ」をつかむことができます。

教科書よりも易しく、かつ丁寧に書かれているため、教科書を読む前の日本史の土台作りにおすすめのシリーズです。

日本史の定期テスト対策の勉強法まとめ

今回は日本史の定期テスト対策の勉強法について説明しました。

もう一度大事なポイントをまとめておきましょう。

  • ベストな参考書は教科書
  • 単語の暗記より流れの理解
  • インプットアウトプットの両立
  • 教科書⇒穴埋め⇒一問一答の3ステップ黄金サイクル
  • 徹夜で丸暗記はNG
  • 一問一答だけでは勉強にならない
  • まとめノートは要注意

今からできるテスト対策は、毎日の授業を大切にすることです。

学問に王道なし。

毎日の積み重ねを意識して頑張ってみましょう。

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この記事を書いた人

ベストプランのWebメディア運営者。横浜国立大学経済学部を2021年卒業。個別指導塾で4年間指導していました。皆さんのお役に立ちながら、たまにクスっと笑えるような記事を書いていきます。

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