【定期テスト対策】地学基礎の勉強法を解説しつつ、面白さや魅力を熱弁!

地学基礎って苦手じゃないけど点数取れないなぁ…。

参考書って必要なのかな?

皆さん、地学基礎の勉強はしてますか?

地学基礎を勉強している人って、実はかなり珍しいんですよね。

前回(令和3年度)の共通テストでは、全受験者の約9%のみが地学基礎を受験しています。

この事実だけで、自分は選ばれし者って感じがしませんか。

これで少しやる気も出てきましたね!

…。

冗談はさておき、今日は地学基礎の定期テスト対策について解説していきます。

苦手ではないんだけど、いつも平均点くらい…。

そんな悩みを抱えている学生さんは必見です!

おすすめの参考書も紹介するので、ぜひ最後まで読んでいってください!

本記事で分かること
  • 教科書を理解するまで読む
  • 問題集を徹底的に解く
執筆者の実績
  • 定期テストでは常にクラストップ
  • 地学基礎を学んで気象予報士になりたいと思った経験あり
本記事でいちばん伝えたいこと

結局は教科書を読んで問題集を解くのが一番!

目次

地学基礎で学ぶたった2つの内容

そもそも地学基礎ってどんなことを学習するのでしょうか。

まずは地学基礎で学ぶことを簡単に確認しておきましょう。

実はたった2つのことしか学びません。

宇宙について」と「地球について」です。

地学基礎で学ぶ分野
大項目 中項目
宇宙における地球 宇宙の構成
惑星としての地球
変動する地球 活動する地球
移り変わる地球
大気と海洋
地球の環境

言った通り、「宇宙」と「地球」って文字が全部に入っていますね。

え?薄い文字で何か書いてある?

…何のことやら。

池田

真面目な話をすると、「大気と海洋」の分野も地球について学びます!

宇宙における地球

まずは「宇宙における地球」では何を学ぶのか確認しましょう。

「宇宙における地球」は「宇宙の構成」と「惑星としての地球」の2つに分かれます。

「宇宙における地球」で学ぶ主なこと
単元名 内容
宇宙の構成

・太陽系
・恒星
・銀河

惑星としての地球

・地球の形状
・地球の層構造
・地球の岩石

それぞれの項目について、少し細かく見ていきましょうか。

宇宙の構成

宇宙の構成」では、主に太陽系恒星、そして銀河について学びます。

ここでは、理解することよりも覚えることの方が多いです。

もともと宇宙に興味がある人には聞きなじみのある単語も多いのではないでしょうか。

いきなり暗記量の多い単元で、少し嫌に思う人もいるかもしれませんね。

宇宙の壮大さに思いを馳せながら頑張って覚えていきましょう。

「暗黒星雲」や「超銀河団」などかっこいい言葉が多数登場します。

池田

個人的には「宇宙の晴れ上がり」という言葉が好きです!

といったところで、これにて宇宙についての学習は終了です!

お疲れさまでした、いやーここまで長かったですね。

惑星としての地球

ということで、これからはずーっと地球について学んでいきます。

「(ほぼ)球についてぶ」ので地学。

実にシンプルなネーミングですね!

その第一歩である「惑星としての地球」では、地球の形地球の内部構造などを学びます。

この分野では計算が必要になります

地球の全周や扁平率を求める計算ですね。

これらの計算問題は頻出なので、必ずできるようにしておきましょう。

また、岩石の話では覚えることがたくさん出てきます。

闇雲に暗記していては大変なので、しっかり整理していきながら暗記していきましょう。

変動する地球

1つ目の大項目、「宇宙における地球」はここでおしまいです。

次は「変動する地球」についてみていきましょう。

「変動する地球」で学ぶ主なこと
単元名 内容
活動する地球 ・プレート運動
・火山活動
移り変わる地球 ・地層、断層
・古生物
大気と海洋 ・雲、天気
・海
地球の環境 ・環境問題
・日本の気候

お察しの通り、すべて地球について学習していきます。

それぞれの分野を詳しく見ていきましょう。

活動する地球

活動する地球」ではプレート運動火山活動について学んでいきます。

ニュース等でもよく聞く言葉たちですね。

聞きなじみがある分、学習しやすいと思います。

中学校で学習した内容とも重なるところも多いので、苦手にする人は少ないのではないでしょうか。

計算問題として、震央距離や地震発生時刻などを求めることがあります。

計算練習は欠かさずやっておきましょう

移り変わる地球

移り変わる地球」では地層断層、そして古生物について学びます。

暗記することが多い分野の1つです。

特に後半の古生物を学習する際は、地質年代名とその時代に繁栄した生物名などを覚えなければいけません。

かなり大変なのは間違いないですが、おもしろ古生物などをイラスト付きで覚えていくのはなかなか楽しいですよ。

皆さんもお気に入りの古生物を見つけましょう。

池田

ぼくはアノマロカリスとデスモスチルス推しです!

大気と海洋

大気と海洋」では、その名の通り、大気海洋について学びます。

具体的には天気のことを学習します。

ここでは覚えることも多いのですが、覚えるより理解することが大事になります。

なぜ雲ができるのか、なぜ風が吹くのか。

低気圧が覆うと、どうして雨が降るのでしょうか。

これらの疑問はこの分野を学ぶことで解消されます。

なぜ?なぜ?と疑問を持ちながら学習していくことをおすすめします。

地球の環境

最後は「地球の環境」です。

地球の環境」ではまさに、現在の環境問題日本の気候を学びます。

こちらもニュース等で聞いた知識が役に立ちます

前半では地球温暖化の原因やオゾン層破壊など、聞いたことある言葉が登場。

後半では日本の四季や自然災害を学習します。

どちらもなじみがあるので、学習は進めやすいでしょう。

定期テスト対策のコツ

さて、ここまで地学基礎で学ぶことをざっくりと見てきました。

ここからは、地学基礎の定期テスト対策について説明していきます。

大事なのはインプットとアウトプットの両立です。

教科書を読んでインプット

まずは教科書を読んでいきましょう。

すべての教科に共通しますが、やはり基本は教科書の熟読です。

試験1週間前を目安に、試験範囲を通読しましょう。

注意点は以下の3つです。

  1. 最低3回は読む
  2. 1回目から全部暗記しようとしない
  3. 暗記すべきところと理解すべきところを見分ける

少し詳しく説明していきましょう。

教科書は最低3回読む

まずは前提として、教科書を最低3回は読みましょう。

最低」というのがミソです。

人によって最適な回数は変わってきます。

じゃあ何回読めばいいの?

池田

理解できるまで読みましょう!

単純ではありますが、とても大事なことです。

1回目から全部覚えようとしない

教科書を読む際は、1回目から完璧に覚えようとしないでください。

最低3回以上読んでほしい理由はここにあります。

全体の概略を知らないまま、細かいことばかりを覚えようとするのはとても効率が悪いです。

1回目の通読では、全体の流れを理解することを意識して読んでいきましょう。

細かい知識の暗記は2回目以降の通読からでも十分です。

暗記すべきところと理解すべきところを見分ける

地学基礎には覚えるべき用語がたくさん登場します。

ついつい、全部暗記しようとしてしまいますよね。

暗記しなければいけないのは間違いないですが、何でもかんでも暗記しようとするのは止めましょう。

じゃあどうするのかというと、理解するのです。

以下では具体例を出して考えましょう。

まずは質問から始めましょう。

  1. 「流紋岩」と「玄武岩」、どちらがより白いか覚えていますか?
  2. 雲仙普賢岳のような「溶岩ドーム」では、「流紋岩」と「玄武岩」のどちらが多く見られるでしょうか?

正解はどちらも「流紋岩」でしたね。

では、どうして「流紋岩」は白いのでしょうか?

それは無色鉱物が多いからです。

言い換えると、二酸化ケイ素の含有量が多いから白いのです。

続いて、どうして「溶岩ドーム」では「流紋岩」が多いのでしょうか?

実はここにも二酸化ケイ素が関係します。

二酸化ケイ素が増えると、マグマに粘り気が出るんですね。
ねばねばしたマグマはあまり遠くまで流れていきません。なのでドーム状に固まっていきます。

つまり、「溶岩ドーム」の岩石が白っぽい「流紋岩」であるのは当然なのです。

まとめると、「二酸化ケイ素」という要素を基準に理解することで、「溶岩ドームの岩石が白っぽい流紋岩で、楯状火山の岩石が黒っぽい玄武岩である」というややこしいことは、覚える必要がなくなるのです。

説明が長くなりましたが、理解することの効果を分かってもらえたでしょうか?

暗記するところと理解するところを上手に使い分けることで、暗記量を減らすことができるのです。

問題集で実戦経験を積む

ここまで、教科書を読むときのコツをお伝えしていきました。

教科書の通読が終わったら、次は問題集を解いていきましょう。

問題集を解くメリットや意識すべきことをお伝えしていきますね。

なぜ問題集を解かなければいけないのか

定期テスト対策で最も大事なのは問題集を解くことと言っても過言ではありません。

理由は単純です。

大抵の定期テストは、問題集からテストの問題を作っているからです。

公表すると世の先生方が困るので隠してきましたが、皆さんだけにはお伝えしておきます。

…。

冗談はさておき、問題集からテスト問題を出しているのは、皆さんも気付いているのではないでしょうか。

たまーにセンター試験の過去問などからもってくることもありますが、大半は問題集からもってきています。

では一番効率の良い定期テスト対策って何でしょうか?

そう、問題集を解くことですね。

事前に問題を解くことができれば、本番でも有利に立てます。

問題集を解かないのは裸一貫で戦場に赴くようなものですね。

問題集は何回解けばいいのか

では、問題集は何回解けばいいのでしょうか。

教科書と同じで、理解できるまで解きましょう。

ほとんどの場合、2,3回解けば十分だと思います。

解く時には間違えた問題に印を付けるなどして、次に解く時に分かるようにしておきましょう。

そして2周目では、印を付けた問題だけを解いていきます。

そうすることで時間短縮にもなりますし、分からないところがなくなっていくのはモチベーションにもなります。

自分が分からない問題がなくなった時が、問題演習を終了してよい時です。

分かった気にならないこと

最後に強調しておきたいのは、分かった気になってはいけないということです。

さきほど間違えた問題には印を付けるようにお伝えしました。

この時に分かった気になって、本当はできないのに印を付けない問題があってはいけません。

3人の例を見て考えてみましょう。

〜間違っているのはどの学生?〜

解答をちょっと見たら思い出せたから印をつけなくていいや。

教科書見て解けるようになったから印をつけなくていいや。

適当に選んだけど正解だったし印をつけなくていいや。

皆さんお察しの通り、すべてダメですよね。

考えてほしいのは「テスト本番で同じ問題が出た時に、次も正解できるのか」です。

当然ながら、テスト本番では解答をチラ見したり、教科書を参考にしたりすることはできません。

また、適当に選んだ答えが次も正解である保証はありません。

上の3人のような状態でテストに臨めば、良い結果は期待できませんね。

皆さんは、「ノーヒント」で「明確な根拠」をもって正解が導けるまで問題集を解き続けましょう。

おすすめの参考書

さて、教科書の熟読と問題集の反復をゴリ押ししたところで、最後におすすめの参考書を紹介します。

基本的には学校で配布される教科書と問題集があれば十分だと思います。

地学が苦手な人や、8割以上を目指したい人は参考にしてください。

青木の地学基礎をはじめからていねいに

ページ数320ページ
出版日2016/2/18
レベル基礎~標準
こんな人におすすめ・地学基礎を学ぶすべての人

地学基礎の参考書ってそもそも数が少ないですよね。

そんな中で、最もおすすめできるのが『青木の地学基礎をはじめからていねいに』です。

講義形式で進んでいくので、教科書の堅い文章が苦手な人にもおすすめ。

各パートの最後に確認テストや一問一答が載っているので、理解できているかすぐに確認することもできます。

コラムや予備知識も充実しており、単純に読み物として面白いのも嬉しいですね。

定期テスト対策から共通テスト対策まで、これ一冊で完結すると思います。

地学基礎を学習している学生さんは、とりあえずこれを持っておけば地学が得意になること間違いなしです。

地学基礎(定期テスト)の勉強法まとめ

さて、今回は地学基礎の定期テスト対策の勉強法を解説してきました。

もう一度、要点をおさらいしておきましょう。

  • 教科書を理解するまで読む
  • 問題集を徹底的に解く

長々と説明してきましたが、地学基礎に特殊な対策は必要ありません。

教科書をしっかり理解して、問題集をひたすら解く

多くの人が英語や数学に注力しがちなところで、ちょっと地学基礎にも力を入れれば、すぐにクラス上位に仲間入り間違いなしです!

皆さんが地学基礎の楽しさに気付くことを願いつつ、今回はここで終わりにしましょう。

また現役旧帝大生が運営するオンライン指導塾ベストプランではテスト対策に関する相談も無料で受け付けています。

「1人で勉強できるか不安…」という方はぜひこの機会に活用してみてください!

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この記事を書いた人

ベストプランのWebメディア運営者。横浜国立大学経済学部を2021年卒業。個別指導塾で4年間指導していました。皆さんのお役に立ちながら、たまにクスっと笑えるような記事を書いていきます。

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