
点数が取れる人と取れない人の違いは何なんだろう。



現代文の定期テスト対策ってそもそも必要なの?
定期テストで最もおざなりになりがちな科目、現代文。
ただ、なかには高得点をとる学生もいますよね。
つまり、点数をとれる人は勉強のやり方を知っているわけです。
そこで今回はそんな現代文の定期テストに向けたおすすめ勉強法をまとめてご紹介します。
高得点を取りたいけど何をすればいいかわからないという方はぜひ参考にしてみてください。
- まずは試験の情報整理をする
- 次に教科書と教科書ガイドを使って本文を確認する
- 最後に漢字や語句の確認をする
- 過去指導した学生の現代文の点数が72点→87点にUP
- センター模試で現代文満点獲得経験あり
対策可能な範囲で勉強し、残りの時間は他の科目に使おう!
現代文の定期テスト対策を始める前に


勉強を始める前に少し現代文のテストに関して考えてみましょう。
現代文に苦手意識を持つ人が多い理由
そもそもなぜ現代文に苦手意識を持つ学生さんが多いのでしょうか。
これは現代文は勉強しなくても点数が取れる科目だという迷信からきていると考えられます。



なんとなく、その場で点数が取れそう!
と思って試験に臨むことが増えてしまいます。
ただ、実際は正解となる選択肢には必ず根拠があります。
その根拠を探す練習をしていない人は、本番で解答を一つに絞れないわけです。
また、漢字や語句の問題も普段は使わないものが多く出てきます。
そういった問題で点数を取りこぼし、結果的に良い点をとることができなくなってしまいます。
現代文の試験は「読書が好きだから」「文章が書けるから」という理由で点数が取れるような仕組みにはなっていません。
そのためまずは現代文で点数をとるためにはそれ相応の勉強が必要だということを認識するところから始めましょう。
どうすれば現代文で点数を取れるようになるか
実際のところ、どうすれば現代文の点数が取れるようになるのでしょうか。
結論から言うと、現代文のテストの点数を上げる方法は次の2つにまとめることができます。
- 問題量を多くこなし、得点を伸ばす力
- 基本的な問題でミスをなくし、減点を少なくする力
まず「国語力」を鍛えるためには多くの問題を解き、実戦を積み重ねる必要があります。
問題量を積み重ね、解答解説を見て復習を行うことで、徐々に解答までのプロセスや根拠の探し方を理解できるようになっていきます。
言われてみれば当然のことなのですが、現代文は多くの学生が後回しにしてしまいがちな科目であるため、これだけで大きくリードをすることができます。
こちらの記事では得点UPに必要な国語力のつけ方をまとめているのであわせてご覧ください。


そして次に、必要のないミスをなくし「減点を少なくする」ということも重要です。
漢字や語句など勉強ができるものは勉強をし、「勉強をしていれば取れていた」「見直していれば取れていた」など、ちょっとしたミスを少しずつ減らしていきましょう。
現代文の定期テスト対策は前日でも間に合うのか
そもそも現代文の定期テスト対策は前日でも間に合うのでしょうか。
結論から言うと対策が前日でも間に合うかどうかは下記の2点の状況よって異なります。
- どのくらいのレベル(点数)を目指すのか
- 試験の形式がどんなものなのか
現代文の定期テストの多くは対策できる範囲が限られており、前日のみの学習となることもしばしばです。
ただ、次のようなケースだと、対策が前日からでは間に合わないこともあります。
そのため、対策可能なところは時間に余裕のある段階で可能な限り準備をしておくことをおすすめします。
また、前日の対策となってしまった場合はノートの復習や漢字&語句の確認に時間を使いましょう。
現代文(定期テスト)の勉強法4選


冒頭でもお伝えしましたが、現代文の定期テストで点数を取っている人は勉強のやり方(点数の取り方)を知っています。
ここではすぐに実戦できる現代文の勉強法をまとめていきます。
勉強法①:試験の情報を収集・整理する
まず初めは試験の情報を収集し、整理をしましょう。
試験の「情報」というのは主に以下のようなものです。
- 今回のテストの試験範囲
- 同じ先生の過去の定期テストの出題傾向
- 授業中に先生が説明したテストに関する話
テスト直前に最も意識しなければならないのは時間の配分です。
それほど重要ではない単元に無駄な時間を割くことがないように、対策の優先順位をつけましょう。
勉強法②:教科書ガイドを使って本文を確認する
教科書ガイドは段落ごとの大意や語句の意味がまとめられており、教科書の本文理解には欠かせない参考書です。
本文を丁寧に確認すると、接続詞の役割や本文の中での主語・述語の関係が理解できるようになります。
現代文の定期テストでは本文の接続詞や主語を空欄にして書かせる問題が頻繁に出題されるため、本文の理解を深めておくことは重要です。
過去の定期テストからあらかじめ問題の出題傾向を掴んだ上で、教科書ガイドを使って教科書の内容を効率的に復習しましょう。
勉強法③:授業で使用したノートを使って復習する
テスト前に、教科書の赤線を引いた箇所や調べた単語の意味を再確認しましょう。
また、ノートも同時に確認し、担当の先生が授業中に強調して説明した箇所やまとめの際に取り上げた内容を中心に復習しましょう。
よくテスト前に教科書やノートの内容を改めてまとめ直し、綺麗なノートを作ろうとする人がいます。
これは最も行ってはいけない勉強法の一つです。
試験前の時間は限られているため、「遠回りをしていないか」と言うことを常に確認しながら勉強を進めるようにしてください。
ノートにメモ欄を作り、授業中の先生の話(雑談含む)をメモしておくと、後からノートを見返したときに授業の流れを思い出すことができます。
勉強法④:漢字や言葉の意味を確認する
本文中に出てくる漢字の読み方、書き方は確認しておくようにしましょう。
また定期テストでは語句の意味を理解できていないと解けない問題も出題されます。



本文中に出てくる言葉を自分の言葉で説明できるだろうか?
というところも合わせて確認しておきましょう。
もし、意味がよくわからない語句があれば、事前に調べて対策しておきましょう。
余った時間は他の科目の勉強に回そう!
もちろん現代文の定期テスト対策は大切です。
しかし、現代文は日頃から勉強し続けることによってしか得ることのできない「国語力」を問われる問題も出題があり、ここに直前の対策として時間を費やすことはあまり効果的とは言えません。
テスト前の数週間で対策可能な範囲で徹底的に対策し、残りの時間は他の科目の試験対策に使いましょう。
現代文の問題を解く際に意識すべきポイントは?


現代文のテストで点数が取れる学生さんは、試験中どんなことを考えているのでしょうか。
ここでは現代文の問題を解く際に気をつけておくと良いポイントをいくつかご紹介します。
「共感」よりも「客観」を意識する
現代文の問題(特に小説)を解く際、ついつい



この気持ち、めちゃくちゃ分かる!
というように、自分がその物語のストーリーや登場人物に共感することがあります。
ただ、点数を獲得する上でこの「共感力」の強さは命取りとなります。
なぜなら、共感できると問題も分かったつもりになってしまうからです。
共感できたからといって問題が全て正確に解けるというわけではありません。
「本文に書かれていることを拡大解釈していないか」ということに注意して、問題は常に”客観的に”解き進めるようにしましょう。
ゴールを意識した読解をする
本文を読み始める前にまずは設問を確認する癖をつけましょう。
後で何を聞かれるのかが分かった状態で本文を読むと、重要な部分とそうでない部分の強弱をつけることができるようになります。
また、場合によっては全く読まなくてもいい箇所が出てくる可能性もあります。



ここ、意味がわからなくて何度も読み返したけど、問題に全然関係なかった…。
というような時間のロスをできるだけ減らすためにも問題は最初に確認するようにしましょう。
本文の「主題」を正確に捉える
評論文の問題では、単純な事柄があえて抽象的かつ複雑に書かれていることがよくあります。
そのため、試験のときにはそれらの複雑な文章を頭の中で単純化することが重要になります。
また、同時に筆者の“主メッセージ”も推測できるとより良いです。
そもそもこの文章で、筆者は読者に何を伝えたいのか。
こうした筆者の主張を正確に推測できると、設問が一気に解きやすくなります。
問題に入る前にこれらの2つの質問に解答できるか確認してみてください。
Q「結局のところ、本文の中身を一言で説明すると何なのか」
Q「この文章で筆者が一番伝えたいことは何なのか」
現代文の定期テスト対策に使える参考書4選


ここからは現代文の定期テストに使えるおすすめの参考書をご紹介します。
自分にあった参考書をまだ見つけられていない方はぜひ参考にしてみてください。
教科書ガイド
ページ数 | 320ページ |
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出版日 | 2017/2/27 |
レベル | 基礎 |
こんな人におすすめ | ・教科書の問題の解き方や解説が書かれた参考書が欲しい人 ・教科書の本文の要点がわかりやすくまとめられた本を探している人 |
「教科書ガイド」は定期テスト対策にうってつけの参考書です。
教科書の本文に出てくる漢字や語句の復習はもちろん、接続詞がどこに紐づいているかなども確認できるような仕組みになっています。
本文の要約もされているため、定期テスト前に一読すると、本文の中で特にどこが重要なのかが確認できます。
教科書の理解はそのまま共通テスト対策にもつながるため、持っておいて損はない1冊だと言えます。
現代文の解法 読める!解ける!ルール36
ページ数 | 256ページ |
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出版日 | 2013/3/1 |
レベル | 基礎 |
こんな人におすすめ | ・現代文の勉強を今から始めようと思っている人 ・短時間でサクサク解ける問題を数多く演習したい人 |
「現代文の解法」は「評論」と「小説」それぞれの読み方を学習し、基礎的な国語力を構築できる参考書です。
本書では現代文でよく出題される「指示語」や「二項対立」への考え方(解き方)を『ルール』としパターン化しています。
そのため、現代文の問題の解き方がわからなくなった場合には本書に戻って確認することができます。
入試漢字マスター1800+
ページ数 | 240ページ |
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出版日 | 2020/2/5 |
レベル | 基礎 |
こんな人におすすめ | ・漢字の勉強で、定期テスト対策から共通テスト対策まで対応できる1冊を探している人 |
「入試漢字マスター1800+」には入試データの分析を踏まえ厳選された約1800問の漢字問題が掲載されています。
漢字の読み書きだけでなく「意味」も書かれているため、暗記をスムーズに進めることができます。
漢字の問題は定期テストでも頻出のため、まだ漢字を勉強するための問題集や参考書を持っていないという人にはおすすめです。
読み解くための現代文単語
ページ数 | 320ページ |
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出版日 | 2016/9/9 |
レベル | 基礎 |
こんな人におすすめ | ・定期テストや大学入試に向けて語句の学習をしたい人 |
「読み解くための現代文単語」は現代文(評論・小説)に出てくる語句が網羅的に掲載された1冊です。
教科書や問題集に出てきたわからない語句を本書で調べ、チェックをつけておくといった使い方もできます。
語句の意味に合わせてイラストも掲載されているため、イメージしやすく暗記もしやすいつくりになっています。
現代文(定期テスト)の勉強法まとめ
最後に、今回ご紹介した現代文の定期テストの勉強法についてまとめます。
- 試験の情報を収集し、整理する
- 教科書ガイドを使って本文を確認する
- 授業で使用したノートを使って復習する
- 漢字や言葉の意味を確認する
あのときもうちょっとだけ頑張っておけばよかった。
そうなってしまってからでは手遅れです。
周囲の人とは比較せず、今自分ができることを少しずつ着実に積み重ねましょう。
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