【決定版】漢文のおすすめ勉強法|大学受験対策は基礎固めが肝心!

漢文を読めるようになる気がしない…

点数が取れるようになるには何が必要なの?

みなさんは漢文にどのようなイメージを持っているでしょうか。

「なんとなく難しい…」と漢文を敬遠している方でも、正しい勉強法を身につければぐんぐん読めること間違いなしです!

そこで本記事では、漢文を読むポイントと勉強法をご紹介します。

本記事の要点
  • 基礎中の基礎、読む順序を理解しよう
  • 句法や語句の暗記が大切
  • 文章をたくさん読んで慣れることを意識しよう
執筆者の実績
  • センター試験模試漢文満点経験あり
本記事でいちばん伝えたいこと

漢文は文章を読めて意味が分かればしっかりと点数が取れる科目

目次

漢文という科目の特徴

漢文は一見漢字だらけで読みにくく、点数も取りにくいと考えられがちです。

しかし、科目の特徴をよく理解して適切に対策を行えば、実はそれほど敬遠する必要のない科目であることがわかってきます。

そこでまずは漢文という科目の特徴について考えてみましょう。

文章が短い

漢文の1つ目の特徴は「文章が短いこと」です。

皆さん、漢文のテスト問題を是非見てみて下さい。

ものすごく長い文章が出されていますか?

そうでない場合がほとんどなのではないでしょうか。

もちろん、教科書の文章は長いと思いますが、テスト問題ではその中から一部抜粋されて出題されます。

よって、文章自体は短いので、読み方がわかるようになれば、現代文や古文と比べて圧倒的に短い時間で文章の意味を掴むことができます。

ちなみに、令和3年度の共通テストで出題された漢文の本文はたったの8行のみでした。

漢字が多い

2つ目の特徴は「漢字が多い」ことです。

皆さんこの特徴を見て、「漢文なんだから当たり前」「それ大事なの?」と思っていますよね。

そうです、当たり前なんです。

ですがこの漢字こそがポイントです。

漢文を見てみると、知っている漢字も結構出てきませんか?

漢字はそれぞれ意味を持っています。

ですので、漢字を見ればある程度意味を推測することができるはずです。

例えば、「川」という漢字が出てきたら、川でなにかあるのかなと少し場面の想像がつきますよね。

そのようにして読んでいくと、ただの漢字の羅列だと思って読むよりも読みやすくなります。

たまに現代と違う意味を持つ漢字や意味を持たない漢字にひっかけられますが、、、それは後々説明します。

登場人物が少ない

3つ目の特徴は「登場人物が少ないこと」です。

漢文と同じ古典の問題で、古文があります。

古文の方が漢文よりも見た目は取り組みやすいと思うかもしれません。

ですが、古文と比べて漢文は登場人物が少なく、内容の理解が容易です。

古文は複数人の人間模様を描いた物語も多いので、誰が何をしているかが分からなくなることがありますが、漢文はそれがほとんどありません。

少ないときには登場人物が1人だけで終わることもあります。

高校漢文のおすすめ勉強法

それでは、ここからは具体的な漢文の勉強法についてご紹介していきます。

今回ご紹介する勉強法はあくまで基礎的な内容になるので、これらを参考にして自分自身の苦手な部分に合わせて勉強法を工夫してみてください。

STEP1: 返り点を練習する

漢文を読む上で返り点のマスターは必須です。

初めから漢字で練習するのは難しいと思うので、初めは□を並べて返り点をつけて読む練習をすると良いでしょう。

この練習は必ず繰り返し行いましょう。

返り点の順番を正確に付けられるようになったら今度は実際に漢文で練習していきます。

漢文では返読文字や再読文字も読む順番に関係してくるので、それらも一緒に暗記する必要があります。

再読文字や返読文字は送り仮名をつけて書き下しながら覚えましょう。

書き下し文を全て書くのではなく、読み下し(音読)も交えると時間がかからないのでおすすめです。

STEP2: 句法を覚える

返り点と同じようにこのステップもとても重要です。

句法はとにかく暗記です。

同じ漢字が何回も出てきたり、似たような句法なのに違う意味だったりと覚えにくいものも多いと思います。

ですが、何度も文法の教科書を確認しながら覚えていくことが大切です。

漢字を見たらすぐに重要な句法が思い浮かべられるようになるまで、何度も復習しましょう。

STEP3: 漢文をたくさん読む

漢文を読めるようになるには慣れることが一番です。

句法を覚えたら、文章をたくさん読みましょう。

この段階では問題を解く事ではなく文章を読むことがメインです。

出てきた句法をチェックしながら、意味を思い浮かべて文章を読んでいきましょう。

スラスラ読めるようになるまで漢文をたくさん読んでみてください。

教科書の文章を繰り返し音読するのがおすすめです!

STEP4 :設問を解く

文章で句法と意味が読み取れるようになったら、いよいよ設問を解いていきます。

点数を取りたいからと問題を解くことばかり練習していると、設問に関係のある部分以外の文章を流し読みしてしまうようになってしまいます。

そうすると重要語句や句法を見落としてしまうことにつながるので、必ず先に文章を多く読む事を重視してください

ただし、定期テストが近い場合は、STEP2の句法を覚えることをまずは確実に行ってください。

テスト範囲があればそこで出てくる句法から覚えましょう。

そして設問を解いた後、答え合わせの時に全体の文章で重要語句や句法の見落としが無いかを確認すると良いでしょう。

漢文が苦手になる原因

ここまで具体的な漢文の勉強法について、実際にやるべき順番に沿ってご紹介してきました。

では、そもそもなぜ皆さん漢文が苦手だと感じるのでしょうか。

その理由を少し考えてみましょう。

漢字が多い

漢文が苦手になる原因の1つ目は、「漢字が多いこと」です。

この見出し、「漢文の特徴」の箇所でもご紹介したと思います。

漢字が多いのは良い点だと書いてあったのに!

と裏切られた気持ちになった方、すみません。

もちろん、漢字が多いのは良い点なのですが、苦手意識を持たれることが多い理由も一番は漢字です。

本文がすべて漢字で書かれているだけで、読む気がなくなってきますよね。

普段使わないような漢字が出てきたり、書いてあるだけで読まない漢字があったり…。

知っている漢字でも、句法の一部として使われていて意味が全く違うこともあり、難しく感じる大きな原因となっています。

読む順序が難しい

もう一つの大きな理由は、やはり「読む順序が難しいこと」ではないでしょうか。

漢文では上から下に、そのまま読むわけにはいきません。

レ点から習い始め、一二点や上下点、その組み合わせなどがどんどん複雑になっていって、一文を読むだけでも時間がかかるという人も多いと思います。

そこに文法や句法が追加されると、

もう読めない!

という人が増えてきます。

現代文や古文と違い、なんとなく読み進める、という事が出来ないのも漢文を苦手とする人が多い理由です。

句法が分からない

読む順番は分かるようになって、次につまずくのが句法です。

読む段階で再読文字や返読文字はある程度理解したのに、

句法とか意味が分からない!

という人も多いと思います。

その場合、下記のどちらかが主な原因として考えられます。

・並んだ漢字の中から句法を見つけられていない
・見つけていても意味とつながっていない

難しい文章になれば、基本の句法に加えて、発展的な句法や普通と違う意味で使われる漢字が増えてきます。

基本的な句法や漢字の意味をおさえられていなければ、ずっと読めないということになってしまいます。

漢文を理解するためのポイント

それでは、漢文を理解するためにはどのようなポイントをおさえれば良いのでしょうか。

ポイントはズバリ、「読む順序」「漢字」「句法」の3点です。

句法と漢字は合わせて説明しますね。

返り点をマスターする

返り点は漢文の”キソのキ”です。

返り点が分からなければ、いくら句法を知っていても全く意味がありません。

漢文では、返り点に従って日本語の語順に書き下します。

漢文を書き下した文章は「主語で始まって述語で終わる」という基本的な日本語の文の流れと変わりません。

つまり、文の始まりと終わりが分からなければ、「誰が何をしたか」さえも分からないことになりますよね。

読解の前にそもそも読めるようになるというところで練習が必要なので初めは大変だと思います。

ですが、なんとなくで終わらせず返り点は確実にマスターしましょう。

漢字の意味と句法を覚える

これも漢文を理解する上で、とても大きなポイントです。

漢字の意味と句法はできる限り正確に覚える必要があります。

複数の意味を持つ漢字や複数の句法に使われる漢字は、そこも含めて正確に暗記することが大切です。

まずは句法を一通り習うタイミングで、それぞれの句法ごとに、「意味」「使われる漢字」「使い方」を覚えましょう。

その後、教科書や問題の文章に出てきたらチェックをして、覚えていないものはその都度確認するようにしましょう。

よく出てくる句法は、当然ながら大事な句法です。

確実に覚えると、漢字を見て句法をすぐに見つけ意味を思い浮かべられるようになるので、文章の理解も早くできるようになります。

ここまで読んで、

それだけ?設問を解くポイントは?

と思った方もいると思いますが、高校漢文の問題は文章を読めて意味が分かれば解ける問題がほとんどです。

テストで点数が取れずに悩んでいる人も、問題の演習ばかりするのではなく、まずは文章が読めて意味を理解できるようにすることを目指しましょう。

漢文の勉強で使うべき参考書

最後に、漢文の勉強でおすすめの参考書をご紹介します。

前提として、句法を覚える時は学校で配られる文法書をまず活用しましょう。

漢文のヤマのヤマ 共通テスト対応版

ページ数194ページ
出版日2020/3/12
レベル基礎~標準
こんな人におすすめ漢文に苦手意識がある人

漢文ヤマのヤマ」は、漢文の参考書のベストセラーです。

漢文に苦手意識がある人でも読みやすいようなイラストが多く使われているのが特徴です。

句法がとても分かりやすく解説され、例文も載っているので、今回ご紹介したSTEP2・3の「句法の勉強」で特に重宝される参考書です。

さらに大学入試の頻出句法も載っていて入試直前まで使うことができます。

まとめ

本記事では漢文の勉強法について説明してきました。

最後にもう一度、本記事の内容をおさらいしておきましょう。

  • 漢文で大事なのは”キソのキ”!読む順序を理解すること
  • 句法や語句の暗記は必須
  • 文章をたくさん読んで慣れることが大切

漢文は一見すると難しそうに見え、勉強を後回しにしてしまいがちです。

ですが、句法や単語などの「漢文のキソ」をがっちり固めてしまえば意外と点数は伸びていきます。

本記事で紹介した勉強法を参考にして、ぜひ漢文の点数UPを目指してみてください!

また、ベストプランでは無料相談を受け付けています。

勉強のやり方や進路について悩んでいるという方はこちらもぜひ活用してみてくださいね!

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この記事を書いた人

ベストプラン講師。九州大学医学部在籍。九州大学の女子テニス部で主将を務める。表層的な理解ではなく物事を根本から考えることを得意とし、生徒からもメンバーからも信頼の厚い名講師。

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