
定期テストってどうしたら点数が取れるの?



化学の単語を覚えていても解けない...
定期テストの度に苦労する化学の勉強。
提出範囲の問題集を解くだけで精一杯なのに、計算は難しいし覚えることも多いし…。
点数が取れるようになる気がしない、そんな不安を抱えている人も多いですよね。
しかし不思議なことに周りには、



化学は得意です!
という人もいますよね。
そんな人達はどのような勉強法をしているのでしょうか?
そこで今回は、何から勉強を始めたら良いか分からないという人に、点数につながる勉強法を紹介します。
- 定期テストの勉強のポイント
- 定期テストの勉強でやりがちな注意点
- 定期テスト対策にオススメの参考書
- センター試験化学9割以上
- 暗記も計算も問題をたくさん問いてアウトプットすることでテストでも良い点数が取れる!
化学の定期テスト対策を始める前に


化学の勉強を始める前に、大事なことを伝えておきます。
なぜ化学を苦手にしてしまうのか。
そして、化学のテストで良い点を取るための大前提を説明します。
化学を苦手に感じる原因
なぜ化学は難しい、苦手と感じる人が多いのでしょうか。
理由としては、以下の二つが考えられます。
- 単純に学ぶ分野が多い
- イメージがつきにくい
化学はとにかく分野とその内容が多く、頭の中がごっちゃになります。
この問題がどの分野から出題されているのかすら見分けられない人も多いのではないでしょうか。
また、元素などミクロな話が多くイメージがつきにくいため、何をしているか分からないという状況に陥ることが多いです。
しかし、実はそんなにむずかしく考える必要はありません。
使う公式は限られているし、絵を描くなど自分で整理しながら解くと、意外と簡単な問題だったということもよくあります。



化学ってめちゃくちゃ難しい…
という先入観をまずなくしましょう。
暗記は確実に必要
どの科目もそうですが、化学でも暗記は確実に必要です。
問題に出てきた化学用語や物質が分からなければ、そもそも問題の意味も分かりません。
その物質の性質や何と反応したらどう変化するのかなど、基本的なことは覚えておかなければなりません。
もちろん、理解してから覚えることが大切ですが、物質の名前などは理解もなにも、決められていることを覚えるしかないですよね。
「ここは暗記するしかなさそう」と思ったところから少しずつ暗記を始めてみてください。
授業をしっかり理解することが大切
これも他の科目でも言えることですが、授業をしっかり理解しなければ独学で勉強するのは難しく、時間もかかります。
授業では確実に覚えるべきことや、今学習していることが何を応用したものなのかという説明がされるはずです。
定期テストで高得点を取りたければ、まず授業中に新しい知識を理解して、覚えなければいけないことを明確にしましょう。
授業を大切にしなければ、テストで高得点は取れません。
問題集を解くのはその後です。
化学反応式に慣れよう
化学の大きな特徴の一つといえば、なんといっても化学式です。
問題文の中に化学式が並んでいると、なんだか問題が暗号のように見えてきます。
それだけで問題が一気に難しく見えてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、化学式や化学反応式を書くことのメリットは多いです。
他の物質との同じような性質が見えてきたり、計算のヒントになったり、逆に簡単に正解にたどりつけるようになることが多いのです。
慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、化学式はどんどん使っていきましょう。
化学(定期テスト)のおすすめ勉強法


ここまで化学が難しい理由と、化学を学ぶ上で覚えておいてほしいことを解説しました。
ここからは具体的に、化学の定期テスト対策についておすすめの勉強法を紹介していきます。
授業ノートを見直して用語や化学式を覚える
化学の授業ではたくさんの化学式や用語を習います。
問題を解き、定期テストで良い点数を取るにあたって、これらを覚えることが最優先です。
化学式や用語の意味がわからなくては、何も解き進められません。
テスト前になれば、しっかり覚えられているかどうか、ノートや教科書で復習しましょう。
化学の考え方を自力で1から理解しようとするのは、とても難しいことです。
まずは授業をしっかり聞いて、わからない事をなくすように意識しましょう。
問題演習をたくさん行う
これまたどの教科にも言える事ですが、問題集などでなるべく多くの問題を解くことがとても大切です。
化学は暗記が占める割合が大きいと思っている人が多く、数学などに比べて問題演習をおろそかにする人がいます。
ですが、覚えた知識をアウトプットする意味でも問題演習は必要です。
やり方としては、授業で習った問題の解き方を定着させることが一番点数につながります。
もっといえば、基本問題が理解できていなければ応用問題も解けません。
テストで全く問題に手が付けられないということが無いように、問題集を使ってたくさん問題を解きましょう。
分野ごとに勉強する
化学は大きく次の3つの分野に分かれています。
- 理論
- 無機
- 有機
さらに、各単元の中でも細かな単元に分かれていきます。
単元ごとに重要なポイントがはっきりしているので、それぞれでポイントを考えながら勉強することが大切です。
ここからは、3つの分野別に勉強のポイントを解説します。
理論分野
理論分野は暗記よりも考え方を理解することが必要な分野です。
もちろん一番初めに習う、化学式や周期表やモルなどの単位等、確実に覚えなければいけないことはあります。
一方で、用語だけを覚えていてもテストで点数をとることはできません。
例えば、「イオン化エネルギー」や「電子親和力」という言葉を覚えたとします。
しかし、それぞれの意味や違いを人に説明できるくらいにきちんと覚えていないと、問題は正解できません。
計算でも同じです。
「中和」と「酸化還元」の計算方法がそれぞれ分かっていても、問題や化学式を見て使い分けられないと問題は解けませんね。
定期テストの範囲が広く、複数の単元にまたがって出題される場合は、単元ごとに覚えることや公式を確認しながら問題集を解き進めましょう。
まずは公式を読んで「中和」の公式を確認しましょう。
その後、基本問題を解き理解できたか確認します。
しっかりと解説を読み込むのを忘れないようにしましょう。
同様に公式の確認から始めます。
その後は基本問題を解き、復習まできちんと行いましょう。
いきなり応用問題を解こうとしてはいけません。
両方の分野が理解できれば、分野融合の問題を解きましょう。
ここまでの内容を理解できていれば応用問題でも解けるはずです。
もしも分からない箇所があれば、もう一度各分野の基本問題の確認に戻りましょう。
無機分野
無機分野はズバリ、暗記分野です。
それぞれの元素の特徴、反応する物質、化学反応式など覚えなければいけない事がたくさんあります。
とにかく覚えるしかありません。
覚えるときのポイントは以下の2つです。
- 色や特徴などの元素ごとの似ている点や違いを意識しながら覚える
- 化学の資料集を使いながら覚える
私は特に大切な特徴、他の元素と間違いやすい特徴、問題を解いていて出てきた反応式などを付箋を使って書き込んでいました。
ここまで読んで、



計算問題も出題されるけどそれはどうしたらいいの?
と思った人もいるのではないでしょうか。
実は無機の範囲で出題される計算は、全て理論分野の復習なんです。
この元素がどのような反応を起こしやすいか(水に溶けたら酸性/塩基性など)を覚えたら、後は理論分野を振り返って見てください。
化学反応式を書いて公式を思い出して計算する。
そうすれば必ず解けるようになっていきます。
有機分野
有機の分野は暗記(知識)+計算です。
有機の分野では、それまでとは違う化学式や用語が出てくるので苦手意識を持つ人が多いです。
覚えにくい化学式も多いので、まずは出てくる物質を覚えていきましょう。
無機分野と同様に、他の物質との違いやカテゴリーに分けながら覚えていったり、身近な物質と化学式を関連付けながら覚えていくと良いでしょう。
計算問題は、化学反応式をしっかり書き、モル計算が分かれば解ける問題が多いです。
一番難しい分野だと思っている人は多いですが、計算方法は問題ごとにパターンが決まっているので、基本の解き方を理解出来れば解くことが出来ます。
難しそうだと勉強を後回しにせず、まずは覚えることから始めましょう。
化学の定期テスト対策でやってはいけないこと3選


おすすめの勉強法を説明してきましたが、逆にやってはいけない勉強法もあります。
今回は3つに絞ってご紹介します。
皆さんもうっかりやってしまっていないか確認してみてください!
暗記をおろそかにする
先ほどから何度も言っているように、化学は暗記がとても大切です。
知識がなければ、まず問題の意味やその問題で何をすれば良いのかが全く分からないからです。
覚えていないことで、本当は簡単な計算で解けるような問題でも難しく思えてしまいます。
公式は問題を解きながら覚えていくことが出来ますが、基礎的な部分である物質名や性質は、問題を解き始める前に覚えておかなければいけません。
暗記すべきところは、授業の復習のタイミングでしっかりと覚えましょう。
計算問題で化学反応式を書かない
頭の中でなんとなく計算していても、残念ながら応用問題は解けません。
化学反応式は必ず書き出すようにしましょう。
応用問題の解き方が分からない人に多いのが、なんとなくで公式に当てはめて計算をしている人です。
それで答えが合うことも、もちろんあると思います。
ですがその解き方を続けていると、解ける分野と解けない分野で差が出てきます。
なにより、応用問題になると頭がこんがらがって解けないということになってしまいます。
応用問題を解く時は、次の図のように、答えの求め方を明確にしてから解き始めるようにしましょう。
分からない事を分からないままにする
テスト前なのに言葉の意味や反応式の書き方が分からないなど、基本的な事項すら分からないという状況になっていませんか?
分からない事があった時に、めんどくさいからと言ってそのままにしているとどうなるでしょうか。
化学が苦手なAさんの例を見てみましょう。
- ~テスト1か月前~
ここの意味がよく分かんないけど、復習はまた今度しよーっと。
授業で新しい分野を学んだAさん。
理解できなかったのに復習をしませんでした。- ~テスト1週間前~
答えを見ながらだったら基本問題解けたし、復習はまた今度しよーっと。
テスト勉強中のAさん。
解答を見ながら問題集を解いて、分かった気になってしまいました。- ~テスト返却日~
あれ!?
基本の問題すらできてないじゃん!テスト結果を見て驚くAさん。
テストで良い結果が出なかったようです。
Aさんは分からないことを放置したせいで、とんでもないことになってしまいました。
疑問点を放ったままにしておくと、答えを見ながら問題集を解くことになります。
その結果、分かった気になっただけで、定期テストでは点数が取れないということになります。
皆さんもAさんのような経験をしたことはありませんか?
分からないことが出てきた時は、次のような行動をとり、できるだけ早めに解決するようにしましょう。
- 教科書で基本事項に戻って調べる
- 例題の解き方と解説を見てみる
- 先生や友達に聞く
化学の定期テスト対策に使える参考書


正しい勉強法で化学を学ぶだけでは、なかなかテストで良い点を取るのは難しいです。
ここまでで皆さんに勉強法という攻略法をお伝えしました。
あとは参考書という武器を授けましょう!
セミナー化学
ページ数 | 360ページ(別冊解答:456ページ) |
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出版日 | 2021/1/1 |
レベル | 基本~発展 |
こんな人におすすめ | ・丁寧な解説がほしい人 ・定期テストで平均点以上取りたい人 |
「セミナー化学」は基礎知識の解説と、基本問題から応用問題まで網羅されています。
練習問題に入る前に例題もついており、別冊で付属している解説もとても分かりやすいです。
学校で配られていて、テスト範囲とされる人も多いのではないでしょうか。
テキストの特徴は以下の2点です。
- 基本レベルと応用レベルで問題がしっかり分かれている
- 分野を融合した総合問題や、マーク試験対策の問題も掲載されている
基本問題を一通り解き、答え合わせと解説を読んでから発展問題に進みましょう。
そうすることで、確実に定着度が上がりおすすめです。
この問題集を何周も解けば、中堅レベルの大学入試には十分臨めます。
是非使ってみてください。
鎌田の有機化学の講義
ページ数 | 320ページ |
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出版日 | 2019/4/8 |
レベル | 基礎~標準 |
こんな人におすすめ | ・教科書よりも読みやすい参考書を探している人 ・前回の定期テストで平均点を下回った人 |
次は問題集ではなく参考書の紹介です。
参考書を選ぶとき、まずは開いてみた時の見やすさで使いたいかどうかって決まりませんか?
人によって見やすさの基準は違うと思いますが、
カラーやイラストが豊富で楽しく読めそう!
というのが「鎌田の有機化学の講義」の特徴です。
参考書特有のお堅い雰囲気はなく、化学が嫌いという人でも読みやすいつくりになっています。
また、頻出の例題も交えながら解説してあるので、「この問題ではこの考え方を使うのか」ということが分かりやすいです。
授業で分からないところを参考書で補いたい、今までなんとなくで解いていてしっかりとは分かっていない気がする、という人におすすめです。
もちろん、大学入試前の総復習としても使えますよ。
化学の良問問題集
ページ数 | 232ページ |
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出版日 | 2016/7/11 |
レベル | 標準~発展 |
こんな人におすすめ | ・化学を得意科目にしたい人 ・大学入試まで使える問題集を探している人 |
続いては「化学の良問問題集」です。
セミナー化学より基本問題の数は少ないですが、標準から応用レベルの頻出問題や、解き方を知っておくべき問題が厳選されている問題集です。
普段の定期テスト対策として使うには少しレベルが高いかもしれません。
定期テスト対策から大学入試を見据えて勉強したいという人にはとても役立つと思います。
得意分野等で勉強に余裕がある時にも使えるので、ぜひ参考にしてみてください。
サイエンスビュー化学総合資料
ページ数 | 350ページ |
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出版日 | 2018/3/10 |
レベル | 基礎~難関 |
こんな人におすすめ | ・化学を学ぶすべての人 |
最後はおすすめの資料集を紹介します。
この「サイエンスビュー科学総合資料」は、図録として学校で配布された人も多いのではないでしょうか。
この図録は特に無機・有機の分野でとても役に立ちます。
図が多く、無機分野では性質ごとにまとめられているのが特徴的です。
もちろん問題は載っていませんが、授業中や復習の際には必ず開き、積極的に使うようにしましょう。
私は特に見直したいページ等に、付箋やインデックスを貼っていました。
すぐに開けるので、復習しやすくなります!
化学(定期テスト)の勉強法まとめ
今回は化学の定期テスト対策について解説しました。
最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきましょう。
- 授業中、授業後、問題演習前に、分からないところはすぐに復習をする
- 覚えるべきことを暗記する(化学式や用語の意味は確実に覚える!)
- 単元ごとに問題演習を行う
- 基本問題をまずしっかりと解けるようにする
「化学は難しい」という先入観から化学に対して苦手意識を持っている人も多いです。
しかし理系の人は大学入試にも使う科目なので、定期テストの時からしっかりと正しい勉強法を身につけ、知識を定着させていきましょう。
物理の定期テスト対策勉強法も解説していますので、あわせてご覧ください。


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